アトレティコ、サラリーキャップと償却のポイント

この記事は約2分で読めます。

これは過去数シーズンのアトレティコの大きな課題です。特に、シメオネと彼の手腕によってチームの成績が飛躍的に向上し、ピッチの上での功績によってヨーロッパの大手クラブの注目を集めた選手たちが増えた時からです。

クラブは、主力選手を失わないようにするため、巨額の資金を投じて彼らの給与を大幅にアップせざるを得ませんでした。オブラクは2019年、コケやサウール・ニゲスは少し前、そしてマルコス・ジョレンテは2021年の素晴らしいシーズン後に給与アップが実施されました。選手たちは残留してくれたものの、その高額な給与が今となってはアトレティコ・マドリーの経営を圧迫しています。

そのため、現在アトレティコ・マドリーは、3億ユーロという給与上限を若干ではありますが超過しています。これが、キャプテンのコケの減俸や、エルモーソへの減俸オファーの背景です。オブラクに関しても、多額のオファーがあれば放出もやむなしという状況です。そして、サウール・ニゲスもまた、クラブにとって問題を抱えている一人と言えます。

クラブによれば、サウールに関しては、償却費 (1シーズンあたり1,500万ユーロ) が、フェルメーレンのような新加入選手 (移籍金は2,000万ユーロ超だが、契約年数で分割されるため償却費は年間400万ユーロ未満) の獲得よりもコストがかさんでいる状況です。さらに、サウールの年俸もフェルメーレンよりも高額です。そのため、フェルメーレンを起用する方が、育成出身のサウールを維持するよりもトータルのコストが抑えられる計算になります。

高すぎる給与… 軽減を目指して
したがって、昨シーズンから高額な給与を削減するための取り組みが進められています。仮に3,000万ユーロの移籍金で選手を獲得した場合 (ノルマンやセルロートなどはその一例です)、サウール、ジョレンテ、オブラクのような選手を維持するよりも年間のコストが安くなるでしょう。ただし、これはあくまで現在の高額な給与とは異なる条件で加入した場合の話です。忘れてはならないのは、これらの高額な給与は、2019年の夏にグリーズマン、ロドリ、リュカ・エルナンデスが契約解除金でクラブを去った問題を防ぐために締結されたものだということです。

コメント