メトロポリターノでの別れの日:「何人の選手が別れを言えるのか?」

この記事は約4分で読めます。

アトレティコ・マドリーは、5月19日(日)にメトロポリターノで今シーズン23ー24最後のホームゲームを戦います。シメオネ監督率いるチームはすでにチャンピオンズリーグ出場権を獲得しており、残された目標は、ジローナが残り2節で失速した場合、3位を獲得することのみとなっています。

もちろん、スポーツ面での懸念事項も存在しますが、感情面でも多くの要素が絡み合います。なぜなら、この試合はコルチョネロスの選手たちにとって、クラブカラーである「ロヒブランカ」のユニフォームを着用する最後の機会となる可能性があるからです。

2名の選手に関しては、よほどのことがない限り退団が確定しています。 マリオ・エルモーソとガブリエウ・パウリスタのことです。 この二人のセンターバックはチームに残留しません。とりわけマドリード出身のエルモーソの場合は、退団がより注目を集めています。 ここ5シーズンで172試合 (残り2試合)に出場し、10ゴールと4アシストを記録しました。 20ー21シーズンのラ・リーガ優勝に貢献したキープレイヤーでもありました。 スペイン代表選手でもあるエルモーソですが、契約が満了し、アトレティコ・マドリーとの契約延長合意に至りませんでした。

パウリスタの去就に関しては、それほど大きな話題ではありません。 冬の移籍市場でソユンジュがトルコへ移籍した後、アトレティコでは半年間の契約での加入だったことがわかっています。 4試合しか出場しておらず、 4月中旬の試合を最後に、2ヶ月以上もチームでプレーしていません。 年齢も33歳になり、コルチョネロスがチームのリニューアルを目指していることもあり、彼の未来はメトロポリターノから遠いものとなります。

多くの可能性
続いて、退団の可能性が高い選手が多数存在します。彼らの去就は移籍市場状況に大きく左右されます。アトレティコ・マドリーは彼らに対するオファーに耳を傾けるでしょう。そして、クラブ、選手、獲得希望クラブの全てが合意した場合には、選手の退団は問題なく進められることになります。先ほどもお伝えしたように、この選手リストは多岐にわたります。

例えば、ステファン・サビッチは、契約更新に必要な試合出場数をクリアしたにもかかわらず、退団を希望しています。シメオネ監督の下での序列が下がったことと、年齢が33歳になったこと、そして冬には高額のオファーがあったサウジアラビアへの移籍を希望していたことが、当初は残留を決断していたものの、再び退団を考える要因となっているようです。サビッチに関しては、獲得を希望するクラブからのオファー内容が重要となってきます。

もう一つの注目すべき名前はアルバロ・モラタです。ドルトムントでのミスを犯してからシメオネの構想外となり、ここ数週間は怪我にも悩まされていたモラタですが、市場価値があり、アトレティコとしても移籍金を得られる可能性のある選手です。また、常に他選手よりも高いパフォーマンスを見せなければ評価されない状況に疲れを感じているようです。イタリアはモラタの去就に非常に注目しています。

さらに別の事例としては、メンフィス・デパイが挙げられます。アトレティコは、デパイが攻撃面で必要とされる選手かどうかについて深刻な疑問を抱いています。 彼の能力や得点力そのものに疑問があるわけではありません。 問題は、度重なる怪我による離脱です。 今シーズンは19試合を欠場しており、その中にはチームの目標達成に重要だった試合も含まれています。 デパイとの契約は残り1年となっており、前線の補強に向けて移籍金を得る絶好の機会と言えます。 トルコ、フランス、オランダなどでは、デパイの去就に注目が集まっています。

さらに、レマルやサウール・ニゲスなど、高額なサラリーを受け取っている選手がいます。アトレティコは彼らの負担を軽減したいと考えていますが、同じくサラリーの高さゆえに、移籍市場での受け入れ先を見つけにくい状況です。特にレマルは、今シーズンは長期の怪我により活躍の機会に恵まれなかったため、去就の行方は不透明です。退団の可能性が高い選手の中には入らないでしょう。ヘイニウドの場合は、出場機会を求めており、ユベントスやマンチェスター・ユナイテッドなど有力な獲得候補が挙がっています。アトレティコから手頃な移籍金で獲得できれば、獲得に動くクラブが出てくるでしょう。

ヤン・オブラクのケース
最後に、ヤン・オブラクのケースです。オブラクはアトレティコの中で最もサラリーが高い選手のうちの一人です。アトレティコとしては、全員が納得できるオファーが届いた場合、ゴールキーパーの刷新を図る好機になると考えています。オブラクは以前からプレミアリーグでプレーすることを熱望していました。現在31歳で、移籍のタイミングとしては最適かもしれません。しかし、そのためには世界最高峰のゴールキーパーの一人である彼に見合ったオファーが届かなければなりません。アトレティコは、ママルダシュヴィリを後継者候補として高く評価しています。

コメント