リザーブチームのコルチョネロスは、見事な戦いを見せています。シーズンの当初に掲げられた、最低限の目標達成目前なのです。ルイス・ガルシア・テベネット監督の下、2シーズン連続の昇格を果たしたアトレティコBにとって、プリメーラ・RFEF復帰初年度の目標は、しっかりとリーグに定着することでした。
もちろん、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)への昇格を夢見ることもできました。しかし、アトレティコBが所属するグループ2には、カステリョン、コルドバ、マラガ、レクレアティーボ・ウエルバ、レアル・ムルシアなど、スペインサッカー史に残るクラブがひしめいていました。予算やクラブの野心から見ても、これらの強豪チームが上位を争うのは自然な流れでした。
前述した強豪チームだけではなく、カステリョン、イビサ、マラガといった昨シーズンセグンダ・ディビシオンから降格してきたクラブも、クラブ施設や選手層を維持しており、優勝候補としての力を持っていました。
アトレティコBは、多くがフェルナンド・トーレス監督の下で成功を収めたフベニール出身選手を中心に、大幅に若返ったチームで戦っています。そのようなチーム構成の中で、厳しいシーズンが予想されていましたが、しかし、それを立派に乗り越えようとしています。
エル・ジャバリ、イトゥルベ、ギスメラ、ボニャール、ニーニョ、そしてアブデといった選手たちは、ディエゴ・ブリ、カラ、セルヒオ・ゲレーロ、コスティス、マリアーノ、アルミ、マルコ・モレノなど、すでに監督の信頼を得ていた選手たちとともにチームの中核を担っています。
この組み合わせは大成功を収めています。イビサ戦での勝利(イビサは昇格争いをする上位チーム)により、テベネット監督率いるチームは、目標達成まであと2試合に迫りました。現在残りは5試合となっており、アトレティコは降格圏との勝ち点差を10ポイントに広げています。
今後の結果如何によっては、アトレティコBはわずか2週間で残留を確定させることができるでしょう。次節はセロ・デル・エスピノでのアルヘシラス戦、そしてアウェーでのリナレス・デポルティーボ戦が控えています。アルヘシラスは中位に位置しており、こちらも残留が目前となっています。一方のリナレスは降格圏に沈んでおり、アトレティコにとっては勝ち点を取りやすい相手かもしれません。
複雑なシーズン
アトレティコBは、シーズンの浮き沈みを乗り越え、残留を目前としています。降格圏との接近も経験するなど波乱のシーズンでしたが、昇格圏との接近も果たすなど、非常に起伏に富んだシーズンとなりました。現時点での成績は11勝12分10敗と非常に安定しており、特にここ一番での踏ん張りが目立っています。レアル・マドリーやイビサとの勝利、レクレアティーボやカステリョンとの歴史あるクラブとの引き分けなど、チームとしての成長が窺える結果を残しています。
イビサ戦後、テベネット監督は以下のようにコメントしました。「チームにとって非常に厳しいシーズンでしたが、イビサのようなタフな敵地で勝利し、残留が目前となりました。しかし、選手たちはここからさらに努力を続け、順位を少しでも上げようと頑張っています。8位ではなく7位を目指して戦っています。このチームは勝利を目指すDNAを持っており、どの試合でも良いプレーをしています。先週のマラガ戦のように結果に恵まれなかった試合もありましたが、チームとしては非常に大きな成長を遂げています。」
コメント