アトレティコ・マドリードは、コケとの契約更新を発表しました。これはすでに噂されていたことですが、実現に向けて両者で多くの努力があったようです。コケはアトレティコでプレーし続けたいと考えており、クラブもキャプテンの続投を望んでいました。しかし、交渉は簡単ではなく、特に選手側が譲歩する必要がありました。
クラブは、ベテラン選手に対して毎年1年ずつ契約を更新する方針を取っており(コケは1月に32歳になった)、選手に1年契約を提示しました。しかし、選手側はこの条件に満足していませんでした。この点は、ディエゴ・ゴディンがアトレティコの提案を断り、インテル・ミラノに移籍した理由にもなりました。
最終的に、コケは2025年までの1年間の契約にサインしました。しかし、契約には、出場試合数に基づいて自動的に1年間延長される条項が含まれています。契約状況は毎シーズン終了後に見直されます。
大幅な減俸
今回の契約更新における最大の争点は、経済的な条件でした。コケは、2014年にバルセロナから獲得オファーを受けた際に、800万ユーロの純粋給与を保証する契約を結んでいました。当時、バルセロナのルイス・エンリケ監督はロヒブランコの育成選手に強くこだわり、バルセロナからは魅力的なオファーが提示されました。
しかし、アトレティコはコケの引き留めに全力を尽くし、給与を大幅にアップさせました。これがコケがバルセロナの誘いを断り、アトレティコに残留する決め手となりました。
近年、アトレティコは財政状況悪化の影響を受け、選手やシメオネ監督も減俸を受け入れるなど、クラブ全体でコスト削減に取り組んでいます。コケもこうした状況を理解しており、自身の給与も大幅に減額されることは覚悟していました。具体的な減額幅は50%とされていますが、コケにとって、金銭よりも大切なのは、生まれ育ったクラブでプレーし続けることでした。彼は幼い頃からアトレティコのアカデミーで育ち、トップチームではシメオネ監督の下で不動のレギュラーとして活躍しています。
ゴディンの助言
「一生アトレティコでプレーして、アトレティコで引退するなんて、まるで夢物語のようだった。だからコケには、残留するためにできる限りのことをしてほしい。ここはコケの家であり、居場所だ。一チームでキャリアを終えるなんて、ほんの一握りの選手しかできないことなんだ」と、ゴディンは最近、インタビューで語りました。そして、コケはまさにこの「兄貴分」の助言に耳を傾け、愛するクラブに残留を決意したのです。紆余曲折はありましたが、コケとアトレティコとの愛の物語はまだまだ続きます。
コメント