2-0。アトレティコBが終盤に2点を挙げ、ミニダービーで勝利

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セルロ・デル・エスピノで行われたアトレティコBとレアル・マドリー・カスティージャのミニ・ダービーは、両チームにとって降格圏脱出に向けた重要な一戦となりました。両チームは、降格圏から抜け出すために勝ち点が必要な状況でこの試合に臨みました。

・テベネット監督は、前節のレクレアティーボ戦での退場処分 (ロッカールームでの乱闘により双方スタッフが退場) により、ベンチ入り禁止の処分を受けていました。両チームにチャンスがあり、アトレティコは前半と後半終了間、カスティージャは後半開始直後に優勢な時間帯がありました。議論を呼ぶ判定もある接戦となりました。

89分と91分に生まれた2ゴールによって、アトレティコ・マドリーがラウール率いるレアル・マドリーを撃破しました。マリアーノがサイドからのフリーキックに頭で合わせ、89分に先制。91分には、アブデが強烈なミドルシュートを突き刺し、2-0で勝利を収めました。この勝利により、アトレティコはRFEFグループ2の順位で再びレアル・マドリーを上回りました。そして、降格圏からの脱出に対して6ポイントの差を保持します。一方、レアル・マドリーは13位で、アトレティコの1つ下に位置し、降格圏から5ポイント差を保持しています。

カスティージャが最初に決定機を作りました。コーナーキックからの跳ね返りをボックス手前で受けたクエンカが強烈なシュートを放ち、ゴール右上隅を狙いました。開始3分、イトゥルベがなんとか弾き出して失点を免れました。このプレーは続き、マリアーノが同じ位置からアルバロへの折り返しを試みましたが、オフサイドのため2度目のシュートは無効となりました。

アトレティコは6分後、サリムが左サイドから突破し、中央へクロスを送ると、アドリアン・ニーニョが頭で合わせましたが、ボールは高く浮き上がりました。その後、アトレティコは徐々に試合に落ち着き、相手陣内でのプレーが増えました。15分、エリア手前でのFKの場面で、ディエゴ・ブリがフリーキックを放ちましたが、ボールは大きく空を切りました。このFKでは、アトレティコはレアル・マドリーのディフェンスを巧みに翻弄していました。

アトレティコのチームはこの試合で継続的に攻め続け、とりわけサリム・エル・ジェバリが両サイド、もしくは中央と幅広く仕掛けていました。この場面では、ゴール左外へ枠を外れるシュートを放ち、クロスだけでなくシュートでも存在感を示しました。

アトレティコのヒスパノ・モロッコ人選手は、レアル・マドリーを最も苦しめていた選手でした。30分頃に出したシュート性のクロスは、ニアサイドへ飛び込むようにゴールを狙いましたが、白い牙城の守護神カニーザレスが反応。背走しながら体を伸ばし、見事なセーブでゴールを許しませんでした。

カスティージャは、パラシオスがペナルティエリア正面からファーサイドを狙ったシュートで反撃に出ました。ボールはゴールポストをかすめていきました。

試合は一進一退の攻防戦となり、前半はアトレティコがより多くの決定機を作りました。最初の場面は、アドリアン・ニーニョが倒されてペナルティエリア内でのPKアピールがありましたが、判定は出ず。プレーは続くと、ディエゴ・ブリがアセンシオを股抜きにしてシュートを放ちましたが、これはサイドネットへ逸れました。

しかし、最大の決定機は直後に訪れました。サリムが再び左サイドから突破し、クロスをゴールエリアへ送ると、アドリアン・ニーニョが折り返しましたが、ボールは惜しくもルカス・カニーザレスのゴールポストをかすめていきました。

アトレティコのビルドアップのミスを突いたマヌエル・アンヘルが、25メートルからのシュートを放ちました。シュートは威力がありましたが、コースが甘く、反応したイトゥルベがゴールを守るために膝でボールを弾き出しました。直後、ニコ・パスもエリア外からシュートを試みましたが、ボールは枠の上を越えました。前半はスコアレスで折り返しましたが、内容的優勢はルイス・ガルシア・テベネット監督率いるアトレティコにあったようです。

論争を巻き起こしたゴールの取り消し
後半開始早々、アトレティコに冷や汗が流れる場面がありました。アルバロの折り返しに、カリジョがファーサイドで押し込み、ゴールネットを揺らしました。しかし、主審ダニエル・パレンシア氏はオフサイドの判定でゴールを取り消しました。しかし、映像を確認すると、カリジョのヘディングシュートの後、2人のアトレティコ選手がオフサイドライン上にいたため、オフサイドは成立していませんでした。ラウール・ゴンサレス監督率いるカスティージャは、試合の流れを変える可能性があったこの判定に強く抗議しました。

初めの驚きを振り払うと、アトレティコは反撃に出ました。ディエゴ・ブリがペナルティエリア正面からシュートを放ちましたが、カニーザレスがしっかりとキャッチしました。後半は、レアル・マドリー・カスティージャがよりプレッシャーをかけてくるようになり、アグレッシブなプレーを見せるようになりました。その結果、ニコ・パスがゴール左隅を狙ったシュートを放ちましたが、ゴールポストの際をかすめて外に逸れました。

アトレティコはエル・ジェバリの個人技で反撃を試みます。彼は左サイドから中央へドリブルで持ち込みましたが、シュートは枠の上へ外れました。後半立ち上がりのこの場面は一過性のもので、引き続き危険な場面は主にカスティージャが作り出していました。実際、アトレティコ・マドリーのパブロ・ペレスが、ラウールのチームによるもう一つの決定機を阻止しました。 ゴンサロがペナルティエリア内でシュートを放とうとしたところを、パブロ・ペレスが間一髪で止めたのです。シュートはゴールネットを揺らしそうでしたが、辛うじて枠を外れました。

決着はスコアレスドローかと思われましたが、試合終盤にアトレティコがセットプレーから試合を動かしました。89分、フリーキックからマリアーノが頭で合わせて均衡を破ります。そして直後、カウンターアタックからアブデがエリア外から豪快なシュートを決め、試合を決定づける2点目を奪いました。


ATLÉTICO DE MADRID B 2-0 REAL MADRID CASTILLA

Atlético de Madrid B: A. Iturbe, Lalo A. (Joel Arumi 68’), D. Martínez, Mariano, Pablo Pérez, Gismera, S. Guerrero (Abde 83’), A. Ndiaye (Cala 57’), Diego Bri (M. Maroto 83’), El Jebari y Niño (Nabil T. 68’).

Real Madrid Castilla: Cañizares, Carrillo, Asencio, Marvel, Cuenca, Mario Martín, Gonzalo, Manuel Ángel (Theo 83’), Palacios (Víctor 82’), Nico Paz y Álvaro R..

Arbitro:Palencia Caballero, quien amonestó a los rojiblancos El Jebari (74’) y Nabil T. (82’).

GOLES:
1-0, min. 89, Mariano, cabeceando un centro de Maroto.
2-0, min. 90+3, Abde, finalizando un contragolpe

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