グリーズマン、アトレティコへの恩義とバルセロナ戦での喜び

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アトレティコ・マドリーが本拠地メトロポリターノ・スタジアムで迎える、3月17日(日曜日)のFCバルセロナ戦は、多くの見どころが期待されています。その中でも、ピッチ上で繰り広げられる戦術やプレーと同じくらい注目を集めるのが、この一戦を取り巻く「興味本位」的な要素です。

ジョアン・フェリックス選手の移籍問題についてはもはや話題にも上がらず、アトレティコ・マドリーのサポーターからは嫌気と無関心という正反対の感情で見られています。 ポルトガル人はもはやロヒブランコのファンにとって重要な存在ではありません。今度の注目ポイントは、因縁のある古巣との再会を果たす2人の選手の存在なのです。

アントワーヌ・グリーズマンとメンフィス・デパイ。フランス人とオランダ人、バルセロナの近年に在籍していた2人のストライカーが、今やアトレティコ・マドリーのユニフォームに袖を通しています。とりわけグリーズマン選手は、アトレティコ・マドリーのレジェンドとして君臨してきた存在です。しかし、バルセロナへの移籍は短く物議を醸すものであり、ロヒブランコサポーターとの間に感情的な亀裂を生んでしまいました。

彼が去った経緯は本人によってこのように説明されています。「限界まで精神的に追い込まれていました。自分のレベルに達していないことを認めず、言い訳ばかり探していました。」この移籍はアトレティコ・マドリーのサポーターにとって非常に不快なものでした。復帰後も「謙虚になり努力を重ねる」ことで、ようやく現在の「メトロポリターノの絶対的レジェンド」としての地位を取り戻したのです。

バルセロナでの挑戦は、常に批判に晒されるものでした。しかし、彼の数字は決して悪くありませんでした。102試合に出場し、35ゴール17アシストを記録し、1つのタイトルとコパ・デル・レイを獲得しています。

本人としては、決してアトレティコ・マドリーにいる時のような充実感を得られませんでした。「数カ月経って、自分が本当に幸せだったのはあそこなんだって気づきました。ずっと戻ることを考えていました。シメオネ監督から連絡があった時には、絶対に復帰したいと伝えました。家族にも何とかして戻れるように動いてほしいと頼みました。自分自身に対して腹が立って、必死に努力を重ねました。」と、フランスのマコン出身であるグリーズマンは語っています。

グリーズマンのバルセロナ戦の成績
グリーズマンにとって、バルセロナはキャリアの中で3番目に多く対戦しているチームです。3月17日(日)の試合を含めると、これまで30試合に出場しています。しかし、その成績は決して良いとは言えません。5勝6分19敗と、勝利率は17%と、主要なライバルの中で最も低い数字です。6ゴールを挙げているものの、バルセロナに対しては常に課題が残っています。

しかし問題は、直近でのゴールがない点です。バルセロナへの移籍だけではなく、アトレティコ・マドリー復帰後の4シーズンでもゴールを決めていません。直近4回の対戦成績は、3敗と1勝となっており、唯一の勝利となった2021-22シーズンは、グリーズマンは途中出場で18分しかプレーしておらず、スターティングメンバーではありませんでした。アトレティコ・マドリーが最後にバルセロナに勝利したのは、この試合ということになります。

アトレティコ・マドリー時代には、バルセロナ相手に3ゴールを挙げています。しかし、最後のゴールは2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝、アトレティコ・マドリーがバルセロナを撃破した試合での2ゴールです。この試合は、アトレティコ・マドリーのファンにとって忘れられない試合の一つです。

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