チェルシーからアトレティコに復帰したサウール、余剰人員となってチーム内に居場所なし…高年俸がネックで出口もなし

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MFサウール・ニゲスが今季のアトレティコ・デ・マドリーで、出場機会を得るのはあまりに難しいのかもしれない。スペイン『マルカ』が報じている。

今夏、レンタル先のチェルシーからアトレティコに復帰したサウール。先にはアトレティコのオウンドメディアのインタビューに応じて「個人的なことを話せば、出場機会を得られなかったレンタル移籍を経てアトレティコに戻ってきたことは理解している。努力、粘り強さ、犠牲の精神でもって、ここで居場所を勝ち取らないといけない」と、下部組織出身らしいメンタリティーを示したものの、しかし“人生のクラブ”で待ち受けていた現実はあまりにも厳しそうだ。

サウールが直面した現実は、彼と同じポジション(ボランチ及び左サイドバック/ウィングバック)でプレーし、なおかつ彼より起用の優先度が高い選手たちの存在である。

現在のアトレティコは4-4-2、または5-3-2を使用しているが、中央のポジションでレギュラーを務めると予想されるのはMFコケ、新加入MFアクセル・ヴィツェル、MFマルコス・ジョレンテ(4バックでは右サイドハーフ、5バックでは中央3枚の)の3選手で、そのほかMFジョフレイ・コンドグビアとMFロドリゴ・デ・パウルもいる。サウールの現在の序列は彼らより低いために出場機会を得る見込みはほとんどなく、加えてアトレティコが放出する可能性も報じられているものの、チームはまだMFトマ・レマルも擁している。

また過去にサウールが穴を埋め続けた左サイドバック/ウィングバックについても、現在はDFヘイニウド・マンダーヴァ、DFロディ、DFマヌ・サンチェス、MFヤニック・カラスコがいる。つまり、今のサウールはアトレティコにとって余剰人員であり、そのためクラブは「放出可能」な選手として扱っているようだ。ちなみにアトレティコは今夏の市場で、とりわけ右サイドバックの獲得を必要としているが、選手放出によって人件費を引き下げる必要に迫られている。

だが、たとえサウールがアトレティコを出ていくとしても、そこでも問題が発生する。その問題とは年俸の高さだ。例えばセビージャのジュレン・ロペテギ監督は、このアトレティコ下部出身選手の獲得に前向きだったとされるが、ネットで700万ユーロという高年俸にクラブ側がたじろいだという。『マルカ』は「彼のサラリーはどんな者をも萎縮させる。つまり、このアトレティコMFの退団はほとんど不可能のように思われる」と、サウールが残っても居場所がなく、反対に去ろうとしても年俸額を引き下げない限り出口がないことを強調している。

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