レアル・マドリー、自チームの審判優遇を訴えたヒル・マリンを相手にせず…「冷え切った遠い関係にある一クラブ」の戯言と捉える

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・アンヘル・ヒル・マリンCEOがレアル・マドリーが審判から優遇されていることを指摘した件について、レアル・マドリー側に何かしらの行動を起こす考えはないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

ヒル・マリンCEOはコパ・デル・レイ準々決勝レアル・マドリー対アトレティコ(3-1)の試合後、自チームのDFステファン・サビッチが退場となる前、レアル・マドリーのMFダニ・セバジョスにレッドカードが提示されるべきであったと憤慨。声明で「何十年も同じことが起こっている」「そうしたシステムが確立されている。重圧を受けている審判はマドリーの選手を退場させられない」「全クラブでこのシステムを変えなくてはいけない」と記している。

だが『マルカ』によれば、レアル・マドリーはアトレティコを相手にする考えはない模様。ヒル・マリンCEOの声明が今季無冠がほぼ決定している状況のスポーツ面の成績から注意を逸らすための手段であり、自分たちも声明を出すなどわざわざ反応する必要性を感じてはないという。「忘れはしないが、リアクションはない」がクラブの方針とのことだ。

レアル・マドリーとアトレティコの関係は昨季から急速に冷え始めたとされるが、レアル・マドリーはアトレティコのことを「ほかのライバルと同じ存在。冷たく遠い関係にあるクラブの一つ」と認識している様子。ただし、ヒル・マリンCEOの「私たちはダービー前に新聞で何ページも、ラジオで何時間も、明確な一クラブの明確な一選手(ヴィニシウス)を守らなければいけないと見聞きしていた。誠実に言うが、守られていないのはグリーズマンやモラタたちだ」との指摘については、憤りを感じているという。

コパ準々決勝ダービー直前、レアル・マドリーの練習場近くの橋には「マドリーの町はレアルを憎んでいる」との横断幕が掲げられ、さらに首を吊っているようなヴィニシウスの人形がその隣にぶら下がっていた。これはアトレティコのウルトラスの仕業とみられているが、ヒル・マリンCEOがそうした出来事があった直後にヴィニシウスを守るためのメディアキャンペーンが張られていたと指摘したことについては、「成績が悪いシーズンを正当化するために何でもしていいわけではない」と遺憾を覚えているようだ。

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