今季中断期間後台頭の逸材パブロ・バリオスと長期契約締結

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アトレティコ・マドリーは23日、U-19スペイン代表MFパブロ・バリオス(19)との契約を2028年6月30日まで延長したことを発表した。

2018年にレアル・マドリーのカンテラからライバルのアトレティコに加入した181cmのMFは、ユースチームやBチームでの活躍を経て昨年10月末に行われたカディス戦でトップチームデビュー。

中断期間のアピールに成功すると、コパ・デル・レイのアレンテイロ戦で初スタメンを飾って初ゴール。エルチェ戦ではラ・リーガでもスタメンデビューし、4試合ぶりの勝利に貢献。さらに、オビエド戦では途中出場からコパ2試合連続ゴールを挙げると、試合後にディエゴ・シメオネ監督から「約束された未来」と最大級の賛辞の言葉を受け取っていた。
、サウール・ニゲス以降は長らくトップチームに定着するカンテラーノが不在の中、久々に現れた19歳の逸材は圧倒的なボールスキル、攻撃センス、パスセンスを備える、ある意味でアトレティコらしくないプレースタイルの持ち主。だが、フィジカルの向上と共にハードワークの部分でも急成長を遂げており、今後のコルチョネロスの中盤を支える人材となるはずだ。

アトレティコはそんな同選手と2025年まで結んでいた契約を3年間延長し、正式にトップチームの一員としている。2028年までとなる新契約を結び、なおかつ契約解除金を4000万ユーロ(約5700万円)から1億ユーロ(約140億円)に引き上げている。

『マルカ』によれば、やはりパブロ・バリオスは欧州を代表するクラブから狙われていた模様。UEFAユースリーグで大活躍した直後の昨夏の移籍市場では、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンが同選手に興味を持ったとのことだ。

パブロ・バリオスはベンハミン世代(8〜9歳)にレアル・マドリードの下部組織に入団したが、2017年に戦力外通告を受け、大きな失意の中でライバルクラブのアトレティコに加入。アトレティコではU-17、U-18、U-19、Bチームと順調にステップアップを重ねて、今季シメオネ監督の下でデビューを果たした。ポジショニング、パス能力、果敢な飛び出しを長所として、なおかつ献身的な守備も見せられる選手だ。

なおパブロ・バリオスは契約延長に際して、今一度アトレティコへの感謝を口にしている。

「アトレティはすべてを与えくれた。それはピッチ上のことだけじゃなくて、僕に価値観だって教えてくれたんだ」

「まるで夢を叶えたみたいだ。テレビを見ていた選手たち、コーチングスタッフの一員になれるなんて……信じられないよ。最高の自分を提供できるよう努力し続けたいと思う」

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