悩める“1億2600万ユーロFW”に判定の時? アトレティコにフェリックスは合っていないのか

この記事は約3分で読めます。

昨季は年明けから数字を伸ばすことに成功し、今季こそはアトレティコ・マドリーの中心になるはずだった。しかし、ポルトガルの若きFWジョアン・フェリックスはまだ爆発しない。

フェリックスは2019年夏に1億2600万ユーロもの移籍金でベンフィカから加入しており、移籍金額がかなり高額だったことから何かと注目を集めてきた。移籍1年目に関してはリーガ・エスパニョーラへの適応期間として大目に見られていたところがあるが、今季はもう4シーズン目だ。そろそろ移籍金に見合うパフォーマンスが求められる。

だが、今季はリーグ戦7試合に出場して0ゴール3アシストの成績に留まっている。そのアシストも開幕節のヘタフェ戦で3つ固め打ちしたものとなっており、このヘタフェ戦以降はゴールもアシストも記録できていない。
9月18日に行われたレアル・マドリーとのダービーマッチでは先発したものの、結果を残せず62分間で交代。チームも1-2で敗れ、フェリックスも表情は不満げだった。

指揮官ディエゴ・シメオネも納得していないのだろう。10月1日のセビージャ戦はフェリックスをベンチスタートとし、出番は3分しかなかった。前線の先発を任されたのはアルバロ・モラタ、マテウス・クーニャだ。

そして続く4日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節のクラブ・ブルージュ戦でもフェリックスはベンチスタートとなり、出番は10分のみだった。

今季は開幕前のプレシーズンマッチでマンチェスター・ユナイテッド相手に得点を決めるなど仕上がりへの期待は大きかった。今季こそフェリックスが攻撃の中心になるかと思われたが、その期待には応えられていない。

『EuroSport』は、そろそろ答えを出す時が近づいているのではないかと主張する。

「彼が到着したとき、若手に多額の移籍金が支払われたこともあって特別視された。スター候補として退団したグリーズマンと比較されたが、フェリックスにとってはプレッシャーが大きすぎたのかもしれない。今夏に彼は良いプレシーズンを過ごし、ユナイテッド戦でも良いパフォーマンスを見せた。ヘタフェとの開幕戦では3つのアシストを記録し、今季は彼の年になる可能性があると思われた。しかし、その後はチームを助けるプレイがほとんどなかった」

「フェリックスの適応には予想以上の時間がかかっている。今夏にはユナイテッドが獲得を試みていたとの情報もあり、フェリックスを攻撃のスター選手に変えられると感じているクラブはたくさんある。今季上手くいかない場合、移籍金額を下げて獲得することができるかもしれない。アトレティコも利益を上げようとするだろう」

ポテンシャルは高いはずだが、加入当初よりシメオネのスタイルに合っているか疑問視する声はあった。今季も結果が出ないとなれば、やはり相性が悪かったと考えるべきなのかもしれない。

コメント