アトレティコとの紳士協定を破ったレアル・マドリー、今度はU-11の2選手を獲得…今夏合計4人を引き抜いて地元のライバルを”草刈り場”化

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アトレティコ・マドリーとの紳士協定を破ったレアル・マドリーが、地元のライバルから人材を獲得し続けている。

レアル・マドリーは先に15年にわたって続いたアトレティコとの紳士協定を破って、U-15スペイン代表DFヘスス・フォルテアの獲得を決めた。そして『GOAL』の取材で、アトレティコ下部組織から、さらに2選手を引き入れることが明らかとなっている。

レアル・マドリーがアトレティコから新たに獲得するのは、アレビン世代(10〜11歳)の2選手。マドリーはその2選手がこれから所属するチームで重要な役割を務めることを期待しつつ、これから彼らが構築するキャリアの手助けができることを願っている様子だ。

レアル・マドリーとアトレティコの紳士協定は、トップチームから下部組織にかけて敵対的行動を可能な限り取らないようにするもの、と定義される。だがレアル・マドリーは今夏になって、フォルテア、アレビンの2選手、さらにはトップチームのアナリストと、次々にアトレティコから人材を獲得。これまで敵対的とされてきた行動を取り続けている。

レアル・マドリーが紳士協定を破った理由の一つには、アトレティコがスーパーリーグ創設クラブから外れてUEFA及びパリサンジェルマン側に回ったこと、ラ・リーガのCVCキャピタルパートナーズからの資金調達に賛成する筆頭クラブになったこと、昨季ラ・リーガ優勝の際に花道をつくらなかったことなど、敵対的立場を取っていることが挙げられる。またレアル・マドリーはアトレティコが先に自クラブの下部組織の選手を勧誘していたと主張しているが、アトレティコはそうした動きを否定している。

なおクラブがプロ契約、または労働契約が結べるのは16歳以上の選手のみで、そのためフォルテア及び今回のアレビンの2選手について、契約解除金などの支払い義務は一切発生しない。ちなみにアトレティコは今年5月、16歳になった“フェルナンド・トーレス2世”FWパコ・エステバンとプロ契約を結び、契約解除金を5000万ユーロ(約71億円)以上に設定している。プロチームまで昇格した場合、その解除金は2倍前後、つまり約1億ユーロ(約141億円)まで跳ね上がることになる。

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