ビジャレアルの自滅で敗戦回避したアトレティコ…シメオネ「フットボールは理不尽の中に正しさがある」

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29日のラ・リーガ第3節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのビジャレアル戦を2-2の引き分けで終えた。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、形はどうあれ、自チームが少なくともドローに値するパフォーマンスを披露したとの見解を示した。

前半に巧みなポゼッションフットボールを見せ、決定機を築いていたアトレティコ。しかしゴールを決められずに後半を迎えると、ビジャレアルに数少ない決定機を決められて0-1、1-2と、ビハインドを負い続ける展開を強いられた。このまま敗戦するかと思われたアトレティコだったが95分、DFマンディとGKルジの連係不足からビジャレアルのオウンゴールが生まれて、勝ち点1を分け合っている。

シメオネ監督は試合後、ビジャレアルの自滅的な形で敗戦を回避したことについて、次のような感想を述べた。

「引き分けは導かれた形からして良かった。何より、私たちのパフォーマンスはここ最近の中でも素晴らしかったし、だから私はあれだけ歓喜でもってゴールを祝ったんだ。正当か不当かの話はしたくない。フットボールでは、ときに理不尽の中に正当性があるんだ」

「私たちの手元から離れていった試合で、結局負けなかったことは喜ばしい。思うに、私たちは前半を主として良質なプレーを見せていた。プレッシングも良かったし、相手のGKがルジでなければリードを得ていたはずだ。そして後半、彼らの2点目が決まったときには悲しみが生まれた。勝っていてもおかしくなかったはずが、逆に負けていたんだからね。そこから、私たちを引き分けに導くミスが生まれたのは、歓迎すべきことだよ」

「こういったことも起こるものなんだ。私たちだって、今日ビジャレアルがそうできたような形で、何度となく勝利を収めてきた。とにかく私たちは、自チームの良質なプレーとダイナミズムを心に残している。この道を進み続けられるならば、競争的な存在でいられるはずだ」

シメオネ監督はまた、まもなく閉鎖する今夏の移籍市場についても言及。アトレティコではMFサウール・ニゲスが退団する可能性がある。

「今日、彼に対して自分が考えていること、感じていることを言わせてもらった。私たちは下部組織にいた彼のことを登用し、彼はそのキャリアで可能な限りのことを実現していった。これから何が起こるのかを確かめることになる。フットボールでは、本当に多くのことが起こるものなんだ」

その一方でレアル・マドリーのFWキリアン・ムバッペ獲得報道について問われると、こう返した。

「私たちが関係していることではないし、まだ実現したわけでもない。実現する場合には、私たちが思うことを言わせてもらうよ」

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