ラ・リーガ王者アトレティコ、セルタを破り白星発進…シメオネとの抱擁から点取り屋として覚醒したA・コレアが2得点!

この記事は約3分で読めます。

15日のラ・リーガ開幕節、アトレティコ・マドリーは敵地バライドスでのセルタ戦に2-1で勝利した。

昨季ラ・リーガ王者アトレティコの今季初陣。シメオネ監督はもちろん、昨季から使用する3/5バックのシステムを引き続き使用し、GKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFマルコス・ジョレンテ、コンドグビア、、レマル、サウール、FWアンヘル・コレア、カラスコをスタメンとして起用している。昨季途中からの変化として挙げられるのは、カラスコがウィングバックではなく2トップの一角となり、コケが務めていたアンカーにコンドグビアが据えられたことか。

立ち上がりはどちらもボールを求めてぶつかり合う展開となったが、時間が経つに連れてアトレティコがポゼッションを上げていった。ただセルタがしっかりと閉じていたアタッキングサードでスペースを見つけられず、明確な決定機を得るまでには至らない。

それでも23分、アトレティコは中盤でのボール奪取から、その求めていたスペースを見つけることに成功。エルモーソのボールカットからレマルが前を向いてドリブルを仕掛けると、ペナルティーエリア手前で1人をかわし、さらに1人を引きつけてA・コレアに横パス。そしてアルゼンチン人FWが右足を振り抜き、強烈なボールがネットに突き刺さっている。

先制したアトレティコはフィルター役のコンドグビア、さらに相変わらず貢献的な守備を見せるコケの存在もあって、セルタの反撃を容易には許さない。しかし36分にはエルモーソの容易なパスミスからイアゴ・アスパスの決定機を許してしまったが、これはオブラクがしっかりとセーブしている。前半は0-1のまま終了した。

迎えた後半、アトレティコは疑惑の判定から失点……。57分、ペナルティーエリア内でM・ジョレンテのハンドを取られてPKの笛が吹かれる。ボールはひざに当たってから腕に触れていたが、VARが介入しても判定は覆られなかった。セルタはこのPKをイアゴ・アスパスが決め切り、スコアをタイに戻した。

追いつかれたシメオネ監督は、ルイス・スアレスらの投入によって打開を図ろうとしたが、求めていた勝ち越し弾は交代カードを切る前に実現している。セルタのロングボールを中盤で拾うとコケ、サウールとパスをつないで、最後はペナルティーエリア前のA・コレアがフィニッシュしてこの日2点目を記録。再び1点のリードを得た。アルゼンチン人指揮官はその直後、A・コレア、レマル、コケとの交代でL・スアレス、トリッピアー、そして新加入のデ・パウルをピッチに立たせている。

終盤、アトレティコは80分にスルーパスからI・アスパスにDFラインの突破を許すも、セルタのエースはこの絶好機の物にできず。押し込めばいいだけのシュートはゴール右に外れてしまった。バライドスに集まった7000人の観衆は、両手を頭にやった10番に同調するようにため息をついている。

シメオネ監督は82分、M・ジョレンテを下げてロディを投入。試合終了間際にはウーゴ・マージョのL・スアレスに対する強烈なタックルをきっかけとして乱闘騒ぎとなり、H・マージョとエルモーソ退場となる荒れ模様になったが、スコアはそれ以上動くことなく終了のホイッスルが吹かれ、ラ・リーガ王者アトレティコが白星発進を果たした。なおA・コレアは昨季ラ・リーガから数えてここ9試合で7得点の暴れっぷり。ベティス戦で絶好機を逸してシメオネ監督に抱きしめられながら涙を流して以降、点取り屋として覚醒を果たしている。

コメント