バルセロナFWアントワーヌ・グリーズマンとアトレティコ・マドリーMFサウールがトレードされる可能性が浮上しているが、スペイン『スポルト』はバルセロナ側にはその気がないことを報じている。
『スポルト』と同じくカタルーニャの本拠を構える『ムンド・デポルティボ』は先日、バルセロナとアトレティコがグリーズマンとサウールのトレードについて検討していることを報道。しかしながら『スポルト』によれば、バルセロナ側はその可能性を否定しているという。
『スポルト』はまず、FWリオネル・メッシと再契約をするためにも、バルセロナがグリーズマンを放出して人件費を削減する考えであることを報道。グリーズマンをすでに市場に出しており、レンタルで放出する可能性が見込んでいるとのことだ。加えて、すでに複数のクラブから同選手の年俸に関する問い合わせがあったことも伝えている。
だがバルセロナは、ラ・リーガを主とした直接的なライバルであるアトレティコに対して、主力になり得る選手の譲渡を嫌っている様子だ。それは昨季、FWルイス・スアレスをアトレティコに移籍させて、同選手がラ・リーガ優勝の立役者になった教訓もあるためとみられる。
『スポルト』は加えて、バルセロナがアトレティコから獲得したい選手がいないことも強調。バルセロナは確かに中盤の選手を求めているようだが、それはサウールではなく最終ラインのすぐ前でプレーできるタイプであるという。さらにサウールの市場価値が4000万ユーロ、グリーズマンが6000万ユーロであることもネックであるようだ。グリーズマンについてはまだ減価償却が8000万ユーロ残っており、単なる完全移籍によるトレードあれば、その分の損失が計上されることになる。
バルセロナはこうした事情によって、グリーズマンを放出する場合にはセリエAかプレミアリーグに移籍させることを希望しているとのこと。ただし選手本人の意思に反することはできないため、いずれにしても難しいオペレーションとなりそうだ。
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