バルセロナFWグリーズマン&アトレティコMFサウール、トレードの可能性が浮上…両クラブが検討とスペイン紙報じる

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バルセロナFWアントワーヌ・グリーズマンとアトレティコ・マドリーMFサウール・ニゲスのトレード案が浮上しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。

同紙の電子版によれば、バルセロナとアトレティコはその可能性を以前から検討していたという。サウールについては、今夏でのアトレティコ退団を希望しながらも、現状ではクラブを満足するオファーが届いていないとされる。リヴァプールが移籍金4000万ユーロの獲得オファーを提示したとの報道もあったが、同額はサウールと2026年まで契約を結び、契約解除金を1億5000万ユーロに設定するアトレティコにとっては不十分だったとのことだ。

その一方でバルセロナは中盤の選手補強を目指しているものの、リヴァプールに所属していたMFジョルジニオ・ワイナルドゥムが土壇場でパリ・サンジェルマンに移籍してしまうなど、いまだ実現できずにいる。同クラブに移籍金を支払う余裕はなく、なおかつ人件費の削減を目指している状況で、グリーズマンとサウールのトレードは都合が良いものとなる。『ムンド・デポルティボ』曰く、バルセロナのロナルド・クーマン監督はグリーズマン放出がFWリオネル・メッシの残留条件となるならば、それを認める考えとのこと。またアトレティコのディエゴ・シメオネ監督も、これまで称賛の言葉しか口にしてこなかったグリーズマンの復帰を歓迎することは容易に想像できる。

アトレティコにとっての問題はグリーズマンの高額な年俸となるが、同クラブは選手が年俸引き下げに同意することを見込んでいるようだ。なおグリーズマンの関係者は、もしバルセロナから放出する意思、古巣アトレティコに復帰させる意思を伝えられたとして、その可能性を真剣に検討することを否定していないという。

『ムンド・デポルティボ』は、このトレードの実現が決して簡単なものではないことを強調しつつも、しかし関わる全員にとって旨みがあるとの見解も記す。アトレティコは自クラブで輝き、シメオネ監督が寵愛した世界的選手を取り戻すことになる。グリーズマンは家族とともに快適に過ごせていたマドリードに再び住めることになる。バルセロナはメッシと再契約を結ぶ条件となる人件費の大幅削減を実現し、さらにロナルド・クーマン監督が臨む中盤の選手を獲得できることになる。アトレティコに愛情を持ちながらも環境を変えることを決断したサウールは、プレミアリーグやセリエAの数クラブを除いて、望ましい挑戦に立ち向かえる数少ないクラブでプレーできる、というわけだ。

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