エンリケ・セレソ会長が、同クラブサポーターのレアル・マドリーGKティボ・クルトワに対する怒りについて言及している。
クルトワはかつてアトレティコに在籍し、2014年のチャンピオンズリーグ(CL)決勝でレアル・マドリー相手に優勝を逃した過去がある。そして今季、レアル・マドリーの選手としてCL決勝に臨むことになった同選手は、試合前に「今、僕は歴史のグッドサイドにいるんだよ」と語り、アトレティコを”バッドサイド”としてしまった。レアル・マドリーはリヴァプールとの決勝を、クルトワの好守連発に助けられて1-0で勝利し、4年ぶり通算14回目のCL優勝を果たしている。
アトレティコサポーターにとっては、憎き宿敵に移籍した“裏切り者”であるクルトワ。今回の一件で彼への悪感情はさらに増すことになり、アトレティコ本拠地ワンダ・メトロポリターノ前の地面に並べられている名選手の記念プレート(100試合以上出場がプレート作成の条件)で、現マドリー守護神のものを取り除くべきとの声が出始めている。そして30日、マドリー市内のイベントに出席して、報道陣からプレートの扱いについて問われたセレソ会長は、次のように返答した。
「もしクルトワのプレートを取り除きたいならば、ツルハシとシャベルを持ってきて、取り除けばいいさ」
「クルトワのグッドサイドの件は、アルメイダがすべて言ってくれたと思うがね」
セレソ会長が言及したのは「アルメイダ」は、アトレティコの熱狂的ファンとして知られるマドリー市のルイス・マルティネス・アルメイダ市長だ。29日に市庁舎でレアル・マドリーの面々から優勝報告を受けたアルメイダ市長は、「しかしクルトワ、私たちだって数年の間、君のプレーを楽しんだんだよ。一つだけ、愛情を持って言わせてもらいたい。リスボンで、君と一緒に泣いた私たちだってグッドサイドにいるんだ」と発言していた。
セレソ会長はまた、「私たちはレアル・マドリーを手紙、ワッツアップ、そして君たち(報道陣)を通じてと、あらゆる手段を使って祝福している」と、組織としてレアル・マドリーのCL優勝を祝福したことを告白。その一方で、チェルシーにレンタル移籍していたMFサウール・ニゲスについて「彼は戻ってくる。私たちと契約を結んでいるからね。現在の彼はスペインだけでなく、欧州全体での最高の選手の一人だ」と語っている。
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