ダービー観戦のレアルサポーター親子、アトレティコサポーターの侮辱行為によりスタジアムから退場に

8日に行われたラ・リーガ第35節、ワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー対レアル・マドリー(1-0)で、レアル・マドリーのサポーターがスタジアムからの退場を強いられていたことが明らかとなった。スペイン『モビスタール・プルス』のテレビカメラがその様子を捉えていた。

スペイン首都クラブのライバル同士のダービーで、悲しむべき出来事が起こってしまった。この日、アウェー席ではないアトレティコサポーターたちが陣取る席で、レアル・マドリーサポーターの親子2人がダービーを観戦。父親はレアル・マドリーのマフラーを巻き、子供はクリスティアーノ・ロナウドの名前がプリントされた7番の白いユニフォームを着ていた。

この親子に対して、周囲にいたアトレティコの一部サポーターは「ビキンゴス(バイキングたち、マドリーの選手たちやそのサポーターの愛称)はノーだ!」「マドリディスタたちはクソッタレ!」といった侮辱の言葉を投げかけ続けた。すると警備担当者たちがその親子たちを護衛して、その場から立ち去らせている。

なお、このレアル・マドリーサポーター親子に対する振る舞いは、アトレティコサポーター間にも亀裂を生み出している。親子が退場を強いられる中で、侮辱の言葉を投げかけるなどした一部サポーターと、そうした行動に反対するほかのサポーターが衝突するなど、同区画は一時騒然となっていた。