9日のラ・リーガ第31節、ソン・モッシュを舞台としたマジョルカ対アトレティコ・マドリーは1-0でマジョルカの勝利に終わった。MF久保建英はベンチスタートとなり、54分から出場している。
アギーレ監督就任から2試合目で、ホームに強豪アトレティコを迎えたマジョルカ。古巣との一戦になるアギーレ監督はプレーシステムを4バックから5バックに変更して、5-3-2の前線2枚にムリキとイ・ガンインを起用した。シーズン前半戦、アウェーでのアトレティコ戦(2-1)の後半アディショナルタイムに決勝点を叩き込んだ久保は、2戦連続でベンチに座っている。
マジョルカはアギーレ監督の哲学を間違いなく吸収し始めており、インテンシティーの高い守備でアトレティコの攻撃を無効化する。ミッドウィークのマンチェスター・シティ戦を見据えてジョアン・フェリックスの代わりにルイス・スアレスを先発させたアトレティコは、ボールこそ保持するものの攻撃があまりに見え透いていて、ほとんどチャンスをつくることができなかった。前半はスコアレスのまま終了する。
ハーフタイム、明らかに行き詰まっているアトレティコのシメオネ監督は交代カードを2枚切り、コケ、グリーズマンを下げてレマル、クーニャを投入。そうして迎えた後半はマジョルカの決定機から幕を開ける。46分、ペナルティーエリア手前のブライアン・オリバンが強烈なボレーシュートを放ったが、これは横っ飛びしたGKオブラクの片手に弾かれた。アギーレ監督は54分に1枚目の交代カードを切り、イ・ガンインとの交代で久保をピッチに立たせている。
久保もマジョルカの他選手と同様に攻守両面で高いインテンシティーを発揮。前線で精力的に動き回り、アトレティコに苦戦を強いている。シメオネ監督は63分にL・スアレス、デ・ポールをヴルサリコ、J・フェリックスに代える。が、マジョルカがハイプレスでアトレティコを押し込み、ペナルティーエリア内で久保が強引にシュートを放つなど勢いを見せた。
そして66分、ペナルティーエリア内でマフェオがヘイニウドに後ろから踏みつけられたとして、マジョルカがPKを獲得(かなり厳しい判定ではあった)。現地で試合を放送する『モビスタール・プルス』のピッチリポーターによれば、久保がPKを蹴らせるように求めたようだが、結局はムリキがキッカーを務めてオブラクを破っている。
先制したマジョルカはさすがに疲労困憊の様子だが、それでもアトレティコの反撃を防ぎつつ攻撃では久保が存在感を発揮。日本人MFはコンドグビアのイエローカードを誘発するなどしている。マジョルカは虎の子の1点を最後まで守り切り、ラ・リーガ8試合ぶり勝利を達成。勝ち点を29として、同日にベティスに敗れたカディスを抜いて残留圏17位に浮上している。シーズン前半戦に続いてマジョルカに敗れたアトレティコは、連勝が6でストップした。
MALLORCA 1-0 ATLÉTICO
Mallorca: Sergio Rico, Maffeo, Valjent, Raíllo, Brian Oliván, Jaume Costa, Baba (Grenier, 90’+6′), Kang-In Lee (Take, 54′), Antonio Sánchez (Battaglia, 86′), Dani Rodríguez y Vedat Muriqi.
Atlético de Madrid: Oblak, Llorente, Savic, Felipe (Lodi, 75′), Reinildo, Carrasco, Kondogbia, Koke (Lemar, 46′), De Paul (Vrsaljko, 62′), Suárez (João Félix, 62′) y Griezmann (Cunha, 46′).
Árbitro: Juan Martínez Munuera (Comité de Valencia). Amonestó con cartulina amarilla aL local Dani Rodríguez (44′) y a los visitantes Vrsaljko (63′), Reinildo (66′), Savic (80′) y Kondogbia (84′).
EL GOL:
1-0. 68’. Muriqi, de penalti.
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