チェルシーで苦戦していたサウールの状況一変。OP行使で完全移籍へ?

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アトレティコで長年にわたって主力として活躍していたサウールは、昨年夏の移籍市場最終日に買取オプション付きレンタルの形でチェルシーに加入。だがイングランドでは予想外の苦戦を強いられ、ごくわずかな出場機会しか得られない苦境が数ヶ月にわたって続いていた。

 その状況がついに変わり始めたのは3月に入ってから。FAカップ5回戦のルートン・タウン戦で移籍後初ゴールを挙げるなどの活躍を見せ勝利に貢献したのに続いて、プレミアリーグでも初めて2試合連続の先発に起用され好プレーを見せている。

 これまでは今季限りでレンタルを終えチェルシーを離れることが濃厚と予想されていたが、トーマス・トゥヘル監督は2930万ポンド(約44億8000万円)に設定された移籍金を支払って買取オプションを行使することを考え始めているという。だが、クラブの置かれた状況が取引の障害となる可能性もある。

 チェルシーのオーナーであるロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ氏は、ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、英国政府による資産凍結の処分を受けた。経済活動も禁止され、現状ではチェルシーの選手の移籍取引も禁じられた状態となっている。

 サウールに関しては事前に合意された契約があるため、補強禁止の対象とはならずオプション行使が認められることも考えられるようだ。クラブはその可能性を探ろうとしている状況だとみられている。

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