23日、女子スーペル・コパ決勝、バルセロナvsアトレティコ・マドリーの一戦が行われた。
試合はノルウェー女子代表MFキャロライン・グラハム・ハンセンの3得点2アシストの活躍などで、7-0とバルセロナが圧勝。国内無双を誇る実力を見せつけた。
試合後には胴上げを行ったバルセロナの面々。だが、空へと舞ったのはMVPのハンセンではなく、アトレティコのスペイン代表MFビルジニア・トレシージャだった。
2012年から2015年までバルセロナでもプレーしたトレシジャは、頭痛と腰痛を患い2020年5月に脳腫瘍と診断された。その後、スペインのパンプローナで腫瘍を取り除く手術を受けると、以降は化学療法治療を継続。2021年3月にはトレーニングへも復帰を果たした。
今年1月20日に行われたスーペル・コパ準決勝のレバンテ戦でついにベンチ入りまで漕ぎつけると、決勝でもベンチ入り。そして85分、ついにピッチへと舞い戻ってきた。
公式戦の出場はなでしこジャパンも参加していた2020年のシー・ビリーブス・カップ、3月11日のスペイン女子代表として途中出場したイングランド女子代表戦以来。観客もスタンディングオベーションで戻ってきた英雄を祝福した。
キャプテンマークを譲り受けたトレシージャはわずかな時間ながらピッチで躍動。バルセロナの選手も彼女の勇気を称え、試合後にはトレシジャを胴上げした。
トレシージャは試合後「(両クラブの)チームメイトとここに立てて、すべてを共有できることをとてもうれしく思います。ドレッシングルームやピッチにいられることは、とても特別なことです」と、喜びのコメントを残している。
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