「現役引退を決めた」アグエロ、涙の引退を発表…心臓の問題で現役続行を断念。キャリア通算786試合427得点

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バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが15日、現役引退を発表した。

今夏にマンチェスター・シティからバルセロナ入りしたアグエロは、10月30日に行われたラ・リーガ第12節のアラベス戦の前半に胸の痛みと呼吸困難を訴えて途中交代。その後の検査結果で不整脈が伝えられ、戦線離脱していた。当初は3カ月の離脱と発表されていたが、診断の結果から現役続行を断念するに至った。

バルセロナのチームメイトやジョアン・ラポルタ会長、恩師のジョゼップ・グアルディオラ監督らが見守る中で会見に出席したアグエロは涙を流しながら、「現役引退を決めた。とても辛いことだ。医師からそれが最良のことだと言われた。1カ月前からの僕の問題を知っていると思う。まずは健康のことだ。10日前くらいに決めたことだ。希望があるか最善策を考えたが、多くはなかった。自分のキャリアを誇りに思っている」と言葉を絞り出し、引退を発表した。

「5歳の頃からプロのサッカー選手になることが夢だった。欧州に行けるなんて、インデペンディエンテと、僕に賭けてくれたアトレティコ・マドリーに感謝したい。マンチェスター・シティのみんな…僕の気持ちはわかっていると思う。バルサ、世界最高のクラブの一つに加入できた。信じがたいほど素晴らしいことだった。そして代表チーム、僕が一番好きな場所だった」

「頭を上げて新たなスタートを切りたい。次の人生で何が待っているかはわからない。でも、僕を愛してくれる人がいるのは知っているから」

母国クラブのインデペンディエンテでプロデビューしたアグエロは、2006年に加入したアトレティコ・マドリーでの5シーズンでヨーロッパリーグ優勝などを経験し、公式戦234試合で101ゴールを記録。一流ストライカーとして飛躍すると、2011年に移籍したマン・Cでは10シーズンプレーした。公式戦390試合で260ゴール、最終節の後半アディショナルタイムに優勝へ導く決勝弾をマークした2011-12シーズンなど5度のプレミアリーグ優勝などに貢献してレジェンドとなった33歳は、今夏に加入したバルセロナで新たなスタートを切ったところだった。

また、2006年にデビューしたアルゼンチン代表としては通算101試合の出場で42得点をマークした。同世代で親友のリオネル・メッシと長らく共闘し、2008年の北京五輪では金メダルを獲得。今夏に行われたコパ・アメリカでは、メッシとともに念願のA代表初タイトルを手にしていた。クラブとA代表キャリアにおける通算成績は786試合427得点。偉大なストライカーの現役生活が幕を閉じた。

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