スタジアムの収容人数の100%が入場可能となっても、レアル・マドリーとバルセロナの2強を中心として観客動員数が芳しくないラ・リーガだが、3強の一角にも含まれるアトレティコ・マドリーのサポーターは、やはり一味違うようだ。チームが危機的状況を迎えているにもかかわらず、今後の2試合では満杯近くの動員数を記録することになる。スペイン『アス』が報じてる。
シャビ・エルナンデス監督就任により状況は変わるかもしれないが、収容人数(10万人)の半分以下しか観客が集まらないバルセロナのカンプ・ノウ。全面改装の工事中で収容人数が5万人に限られるにもかかわらず、ホーム戦成績が良くないためか満員にならないレアル・マドリーのベルナベウ。2強は成績やクラブ状況の良し悪しが動員に直接関係しているが、アトレティコは無縁のようである。
ここ6試合の成績が1勝3分け2敗と調子を落とし、ラ・リーガ連覇とチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ突破に黄信号が灯っているアトレティコだが、20日のラ・リーガ第14節オサスナ戦、24日のCLグループ第5節ミラン戦での販売チケットはすでに2000枚しか残っていない。つまり、メトロポリターノの収容人数は現在7万人だが、以上の2試合ではすでに6万8000人の観戦が決まっているということになる(ただしミラン戦ではUEFAの規定により収容人数の5%である3000人分をミランサポーターに販売)。
2000年にラ・リーガ2部に降格した際にも、クラブ会員数が減るのではなく増えたというエピソードも有名なアトレティコ。チームを率いてまもなく10年目を迎えるディエゴ・シメオネ監督は「信じることを決して止めるな」という名言でも知られるが、サポーターたちはチームの調子が悪いときほど一層信仰を強めるようだ。
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