シメオネ、クロップの挨拶に関する不満に…「試合後の挨拶は健全と思えない。彼らの異なる文化を私が共有することはない」

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19日のチャンピオンズリーグ・グループB第3節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのリヴァプール戦を2-3で落とした。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、FWアントワーヌ・グリーズマンの一発退場など論争となったレフェリングではなく、自チームがポジティブなパフォーマンスを見せたことを何よりも強調している。

前半、2点をリードされながらもグリーズマンの2得点でスコアをタイに戻したアトレティコ。しかし52分、そのグリーズマンの足を高く上げたプレーが足裏を見せたタックルと判断されて一発退場となり、その後FWモハメド・サラーにPK弾を決められて敗戦を喫した。

しかしながら試合後会見に出席したシメオネ監督は、判定については「運の良し悪し」として、気に留めなかった。

「心に残すのは運の良し悪しではない。立ち上がりは彼らの方がずっと良く、ダイナミックでガツンとしたプレーを見せていた。あれこそ彼らのプレースタイル、といった感じだ」

「試合はリヴァプールが簡単に勝つように思えたが、その後には反対のことが起こっている。チームは相手のプレーに応え、デュエルやポジショニングで勝ち始めて打撃を加えていった。1-2、2-2として、GKがセーブした決定機だってあり、後半にも最も明確な決定機を迎えた。その後には退場劇があり、相手のペナルティーがあり、私たちの最終的には取られなかったペナルティーがあり……。ミラノでの一戦ではミランに退場者が出て、審判は私たちに恩恵を与えた。そして今日は、その反対のことが起こったというわけだ」

「審判が私たちに損害を与えた? ノーだよ。ピッチ上で私が憤ることもあるが、しかし審判だって私たちのように間違いを犯す。VARで確認してPKではなかったのなら、そうではなかったということだ。またグリーズマンのプレーについても、私たちが抗議をする役回りとなったが、レッドカードだと理解し得るものだった。リヴァプールは立ち上がりを素晴らしいものとして、その後に私たちがリアクションと強固さを見せた。10人で耐え抜いて、さらにコレアのチャンスで引き分けに追いつく可能性さえあったんだ」

また、チームの仕事ぶりに満足しているのかと問われると、こう返答した。

「勝ったときには満足して帰ることができる。たとえパフォーマンスが醜かったり酷かったりしてもね。勝たなければそうはならない。私は満足していない。私たちは勝利を望んでいたのだから。しかしこのチームは強いし、そのことには満足している。リヴァプールを相手に明確な状況を生み出すためには、そうすることを求めなくてはいけないんだ」

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は試合終了後にシメオネ監督が挨拶をせず去ったことへの不満を漏らしていた。シメオネ監督はラ・リーガの試合でも相手の監督と挨拶をせず、早足で帰ることを常としているが、なぜ健闘を称え合うことをしないのだろうか。

「私は基本的に試合後の挨拶をしない。好きじゃないし、健全とも思えない。試合に納得できない人がいつも存在するわけだからね。彼らはまた違う文化を有しているが、私はそれを共有しない。今、クロップを見かけたとしたら挨拶することに何も問題はないよ」

「私はいつも一つのことを考えてきた。どちらかが勝ち、どちらかが負けるときには腫れ物に触れるような挨拶になってしまう。私はそこにある状況に敬意を払って、勝つときにも負けるときにもさっさと立ち去ることにしている。リヴァプールでは挨拶をしたよ。戻る途中に彼と出会ったからね」

シメオネ監督はまた、試合終了後のグリーズマンの様子についても説明している。

「嫌気が差している。彼のプレーは素晴らしかった。ジョアン、レマル、デ・パウルとうまく理解し合えてたし、中央の守備も良かった。重要なタイミングに退場してしまったが、しかし彼がボールを見ていたのは明白だった。ブルッヘ対シティでも似たようなことがあったし、審判の判断は私たちの恩恵にならなかった」

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