ソシエダ戦勝利で優勝に近づいたアトレティコ、シメオネ「スタジアム外からの応援に心が震えた。フットボールは人々のもの」

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12日のラ・リーガ第36節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのレアル・ソシエダ戦に2-1で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、必要以上に苦しみを味わった一戦との見解を示している。

前半に強烈なインテンシティーを発揮してMFヤニック・カラスコ、FWアンヘル・コレアが2点を記録したアトレティコだが、その後に決定機を決め切れずにいると終盤にMFイゴール・スベルディアに1点を返され、必死の守備により1点リードを守り切る形で勝ち点3を獲得した。2試合ぶり勝利の首位アトレティコは勝ち点を80として、2位バルセロナに勝ち点4差、翌日にグラナダ戦に臨む3位レアル・マドリーに5差をつけている。

シメオネ監督は試合後会見で、次のようにコメントした。

「私たちはアウェーで素晴らしいプレーを見せるライバルに勝利しなければならなかった。前半を素晴らしいものとし、後半も半分くらいまでは良かった。だが均衡しているシーズン終盤らしく、彼らのゴールが決まってしまい、最後の数分間は不当ながらも苦しむことになった」

「今、チームに必要なこと? 私たちが必要としているのは休むことだ。今季は本当に厳しいもので、本当に厳しいまま終わろうとしている。シーズン開始があまりに早く、それが全チームに影響を与えた。私たちだって、例外じゃないんだ。私たちはパルティード・ア・パルティード(1試合ずつ、試合から試合へ)で進み続けるし、日曜は重要な一戦となる」

前節では、レアル・マドリー対セビージャ(0-0)を観戦するか問われて「見ても意味がない。家族とディナーをする」と返答したシメオネ監督。グラナダ対レアル・マドリーを見るのかどうかを問われると、こう返答した。

「先週に私のナーバスな感情を伝えたはずだ。一週間、また一週間と過ぎていけば、どうなっていくかは想像がつくだろう。私はこのスポーツに情熱を傾けるどんな人とも変わらないんだよ。見ることは望まないし、事が起こってから確認したい」

また、ここ最近ゴールを記録しておらず、この試合でも決定機を逸し続けたFWルイス・スアレスについても言及している。

「私たちにとっては決定的な選手であり、残り2節で探し続けているものを見つけてくれるはずだ。フットボールでは努力が報われるもので、彼は努力し続けている。残り2試合では、よりゴールに近づくはずだ」

この一戦で、ワンダの外では200人あまりのアトレティコサポーターが集結し、スタジアム内に応援を届けていた。シメオネ監督はこの件について、どう考えているのだろうか。

「心が震えた。外からのチャントを耳にするのは、感動的なことだよ。政府のことは理解している。しかし、いろいろなことが開放されていく中で、私にはスタジアムにも人々が必要だとの理解がある。フットボールは人々のものであり、人々がいなければ、とても悲しいものとなってしまう」

「難しいことは分かっている。自治体的に、政府的に難しいことは。しかしフットボールには、少しでも人々が必要なんだ」

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