11日に行われたラ・リーガ第30節、アトレティコ・マドリーは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦を1-1のドローで終えた。
クラシコに勝利したレアル・マドリーに勝ち点で並ばれて首位の座を明け渡し、3位バルセロナとは勝ち点1差と苦しい状況に陥っているアトレティコ。大きな重圧の中で迎えるこのベティスとの一戦では、マルコス・ジョレンテ、コンドグビアを出場停止、ルイス・スアレス、デンベレを怪我、さらに試合前日にはレマルまでも負傷で欠くことになった。
シメオネ監督はGKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFエレーラ、トリッピアー、コケ、サウール、カラスコ、FWアンヘル・コレア、ジョアン・フェリックスを先発で起用している。
アトレティコはキックオフから5分と早い時間に先制。J・フェリックスとカラスコが左サイドで連係プレーを見せてペナルティーエリア内になだれ込むと、A・コレアのお膳立てからカラスコがネットを揺らした。しかしながら、リードを得ている時間は長くは続かない。20分、ベティスは左サイドを突破したアレックス・モレノの折り返しからテジョがボレーシュートを決めて、スコアをタイに戻す。テジョは先月亡くなった父親にそのゴールを捧げていた。
試合は均衡状態が続いたまま折り返しを迎える。後半開始直後には、前半終了直前に足を痛めた様子のJ・フェリックスがやはりプレー続行ができずピッチに座り込み、シメオネ監督は同選手との交代でトレイラを投入。さらに63分にはエルモーソとエレーラを下げてロディとビトロをピッチに立たせている。
その後、何としてでも勝ち越したいアトレティコだが、ベティスのフェキルを中心とした攻撃に苦戦。76分には途中出場のライネスの決定機を許し、オブラクの好守によって何とか失点を防いだ。だが、以降も逆風は吹き続ける……。77分にはトリッピアーまでもが負傷して、シメオネ監督はヴルサリコと交代させた。
試合終了間際、勝利への執念を燃やすアトレティコはビトロのマイナスのクロスからA・コレアがシュートまで持ち込んだが。これはGKクラウディオ・ブラボのセーブに遭う。結局、最後までゴールを奪うことはかなわず、ベニト・ビジャマリンからは勝ち点1を持ち帰るだけにとどまった。
勝ち点を67としたアトレティコは、2位レアル・マドリーと勝ち点1差、3位バルセロナと勝ち点2差で今節も首位を何とか維持している。
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