アトレティコ・マドリーのウルグアイ代表ルーカス・トレイラが、新型コロナウイルスとの闘病の末に母親が亡くなっていたことを明かした。
トレイラはアルゼンチン版『ESPN』のインタビューで「僕の母は53歳だった。フライ・ベントス(ウルグアイ)でクラスター感染があり、母は11日ほど病と戦っていた。だけど、月曜日の朝に最悪の知らせを受けたんだ」と語っている。
「アトレティコにしばらく休みをもらったよ。チョロ(ディエゴ・シメオネ監督)はすぐさま理解を示してくれた。1週間ほど休みをもらったけど、おそらく次の日曜にはチームへと戻ることになるだろう。母親がこの世から去ってしまったことはあまりにもつらい出来事だ。それでも人生は続くし、自分がすべきことをしなければいけない」
一方でトレイラは今後、南米へと帰還することもほのめかしている。
「自暴自棄になっているわけではなく、南米に戻りたいと考えている。ボカ(ジュニオルス)でプレーしたいんだ。代理人から最初に母の訃報を聞いて、それからはもうヨーロッパでプレーしたくないという感情が湧いている」
現在、アトレティコ・マドリーにレンタル中のトレイラは、保有権を持つアーセナルとの契約を2023年まで残しているとされる。今季終了後はロンドンに戻る予定となっているが、トレイラは「アーセナルと契約はまだあるが、可能ならボカに行きたい。チームがそれに同意してくれることを願っている」と述べている。
「これは単純に自分の希望でもあるんだけどね。残された家族のためにも、南米に戻ることが最良の判断だと思っている」
1996年生まれのトレイラはユース年代の時にイタリアのペスカーラへと加わり、それからサンプドリア、アーセナルと渡り歩き、今季は期限付き移籍でアトレティコ・マドリーへ加わっていた。
新型コロナウイルス感染により母が他界したことで、トレイラは精神的にも大きなダメージを受けている模様だ。25歳のウルグアイ代表DFは、希望どおり南米へと帰還することになるのだろうか。
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