13日のラ・リーガ第27節、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ対アトレティコ・マドリーはスコアレスドローで終了した。
スペイン首都に拠を構えるクラブ同士による、もう一つのダービー。ヘタフェのボルダラス監督は久保を6試合連続ベンチスタートとし、その一方で同じ時期に加入したアレニャーは2戦連続でスタメンに含めている。ヘタフェは4-4-2、対してアトレティコは3-5-2と、両チームともにいつものシステムを使用した。
立ち上がりに主導権を握ったのは、ヘタフェとのここ13試合を無失点で全勝しているラ・リーガ首位アトレティコ。ボールを保持してヘタフェ陣地に攻め込み、アンヘル・コレアのスルーパスからカラスコがフィニッシュまで持ち込むなど(これはGKソリアがセーブ)、得点の予感を漂わせた。しかし時間が経つにつれてヘタフェも押し返すようになり、拮抗した展開の中で前半は終了。シメオネ監督はハーフタイム、サウールとの交代でジョアン・フェリックスをピッチに立たせている。
後半になっても均衡した状況は変わらず。ヘタフェは60分、エネス・ウナルが角度のないところからシュートを放ったがGKオブラクのセーブに遭い、アトレティコは62分にジョアン・フェリックスがシュートを決め切ったものの、マルコス・ジョレンテがクロスを送る前にボールがゴールラインを割っていたためスコアに反映されなかった。
シメオネ監督は64分にカラスコ、A・コレア、エルモーソを下げてムサ・デンベレ、ロディ、レマルを投入。ボルダラス監督は負傷のクチョ・エルナンデスをダミアンと交代させた。すると69分、ニョムがロディの足を踏みつけたことで一発退場に。久保がアップをしているヘタフェは数的不利となった。
ここから、試合はアトレティコの一方的なペースとなるが、J・フェリックス、ロディ、M・ジョレンテらが決定機を決め切ることができない。終盤はヘタフェのアグレシッブな守備も目立つようになり、激しい肉弾戦の様相も呈するように。結局、攻め続けるアトレティコはデンベレらもチャンスを物にできず、ティモールなどを投入して守備にプライオリティーを置いた10人のヘタフェが、最後まで0-0のスコアを維持することに成功している。
なお久保は、試合終了間際にタッチラインに立って出場を待っていたが、結局投入されることはなく終了のホイッスルを聞くことになった。
連勝を逃したアトレティコは、同日にエルチェを下した2位レアル・マドリーに勝ち点差を5に縮められ、また翌日にウエスカ戦に臨む3位バルセロナには勝ち点差を4に縮められる可能性がある。ヘタフェは勝ち点28で15位につけ、降格圏との勝ち点差は5となっている。
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