失速する首位アトレティコがラ・リーガ3試合ぶり勝利…J・フェリックス弾など2発でビジャレアルを下す

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28日のラ・リーガ第25節、アトレティコ・マドリーは敵地エスタディオ・デ・ラ・セラミカでのビジャレアル戦を2-0で制した。

公式戦ここ5試合の成績が1勝2分け2敗。凄まじい勢いで今季を駆け抜けてきたアトレティコが、ここに来て大きく苦しんでいる。次節にダービーを控えている状況で、ラ・リーガで首位を維持するため、調子を上げるためには、このビジャレアル戦で何としてでも勝利がほしいところだ。シメオネ監督はGKオブラク、DFサビッチ、、エルモーソ、MFコケ、ヴルサリコ、、レマル、サウール、FWルイス・スアレス、アンヘル・コレアを先発させ、3ー5-2のシステムを使用している。

試合の主導権を握ったのは、ビジャレアルだった。彼らにボールの保持を許したアトレティコは、左サイドのエルモーソがチュクウェゼのスピードに対応し切れず苦戦。これを受けたシメオネ監督は、ヴルサリコを右サイドバックとして4-4-2にシステムを変更し、フェリペがエルモーソのカバーに入れるようにした。

こうして船底の穴を塞いだアトレティコだったが、攻撃を主として全体のパフォーマンスを改善するには至らない。しかし、現状における唯一の武器と言えるM・ジョレンテの右サイドの突破から右コーナーキックを獲得すると、そこから先制点を記録。ショートコーナーからレマルがクロスを送り、ファーサイドのサビッチがヘディングシュートを放つと、これがペドラサのオウンゴールを誘発している。

アトレティコは先制後もビジャレアルの攻勢に苦しみ、35分にはパレホのFKからジェラール・モレノのシュートを許したが、これは至近距離にいたオブラクが片手で弾いて、枠内に転がっていくボールがゴールラインを割る前にコケ&サウールでクリア。何とか失点を防ぎ、1点リードのまま試合を折り返す。

シメオネ監督はハーフタイムにレマルとの交代でジョアン・フェリックスを投入。両ウィングバックにサウール&ヴルサリコ、両サイドハーフにJ・フェリックス&A・コレアを配置して、システムを再び3CB(5-4-1)とした。迎えた後半、アトレティコは積極的なハイプレッシングによるボール奪取からチャンスを迎えていったが、、アンヘル・コレアが放ったシュートはいずれもアセンホに弾かれるなど、リードを広げることができない。

その後にはエストゥピニャンとバッカを投入したビジャレアルの攻勢に遭ったアトレティコだが、69分にようやく追加点を獲得。ヴルサリコがクロスを送ると、パウ・トーレスが頭でクリアし切れなかったボールが、前方にいたJ・フェリックスのもとへ。ポルトガル代表FWは胸トラップから右足でシュートを放ち、今季ラ・リーガ7点目を記録した。

アトレティコは終盤、ビジャレアルの猛攻に苦しんだものの、オブラクの好セーブも飛び出して失点を許さず。9試合ぶりに無失点で、勝利を取り戻している。ラ・リーガでは3試合ぶりに勝利を手にしたアトレティコ(1試合未消化)は2位バルセロナとの勝ち点差を5として、翌日にレアル・ソシエダ戦に臨む次節の対戦相手、3位レアル・マドリーとの差を6に広げている。

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