アトレティコ・マドリーは17日にラ・リーガ第2節延期分、敵地シウター・デ・バレンシアでのレバンテ戦に臨み、1-1で引き分けた。
2試合消化が少ないながら首位を走るアトレティコ。その不透明だった未消化分の内一試合を、しっかりと勝ち点差に変えられるのかどうかが試される試合がやってきた。ムサ・デンベレ、エレーラ、レマルを新型コロナ、トリッピアーを出場停止で欠くシメオネ監督は、GKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFヴルサリコ、コケ、サウール、マルコス・ジョレンテ、カラスコ、FWアンヘル・コレア、ルイス・スアレスをスタメンとして起用している。
試合は果たせるかな、3-5-2のアトレティコがボールを保持して、4-4-2のレバンテが堅守速攻で対応する展開に。M・ジョレンテの右サイド内側レーンの突破からL・スアレスがフィニッシュまで持ち込むなど、アトレティコは得意の形でチャンスを生み出していったが、先制点を決めたのはレバンテだった。18分、ピッチ中央でパスを受けたデ・フルトスが襲いかかるヒメネスをた巧みにかわしてゴール前までドリブルを仕掛け、並走していたバルディが落ち着き払ったシュートでオブラクを破った。アトレティコはこれで6試合連続失点となった。
冷や水を浴びせられた格好のアトレティコだが、その後もL・スアレスの抜け目ない飛び出しを中心とした攻勢を見せ続けると、36分にスコアをタイに戻すことに成功。左サイドからペナルティーエリア手前に切り込んだM・ジョレンテが右足を一閃すると、ボールは跳び上がったロベール・ピエルの頭に当たってコースが変わり、そのまま枠内に収まっている。同点としたアトレティコは38分、L・スアレス、M・ジョレンテと立て続けに決定機を迎えたが、どちらもGKアイトールの好守に遭い1-1のまま試合を折り返した。
ハーフタイム、シメオネ監督はヴルサリコとの交代でコンドグビアを投入。コンドグビアが中盤の底でコケとコンビを組み、右インサイドハーフだったヴルサリコがヴルサリコの代わりに右ウィングバックとなった。迎えた後半も攻勢を見せ続けたアトレティコだが、A・コレアが決定機を逸するなど逆転が遠い。レバンテの速攻に脅かされる場面もあり、綱渡りのような展開を強いられる。シメオネ監督は64分に2枚目の交代カードを切り、カラスコとの交代で新型コロナから回復したジョアン・フェリックスをピッチに立たせる。
終盤、アトレティコはL・スアレスを中心にガス欠を感じさせ、攻めあぐねる状況が続くことに。シメオネ監督は81分に打開を図り、コケとA・コレアをトレイラとビトロに代える。その交代策の直後にはJ・フェリックスのワンタッチパスからL・スアレスがペナルティーエリア内に入り込んだが、厳しい角度からのシュートはアイトールにセーブされる。また85分にはJ・フェリックスのスルーパスから最終ラインを突破したサウールがネットを揺らすものの、こちらはオフサイドの判定となった。
終了間際、攻撃の交通整理を行うコケのいないアトレティコは、守り切る算段のレバンテを前に攻め手を欠く。88分にはレバンテにサイドを破られて、クレルクのシュートを許したが、これはオブラクがファインセーブを見せて、何とか失点を回避。結局、1-1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。
ここ3試合の成績が1勝2分けと勢いを落としつつあるアトレティコは、勝ち点を55までしか伸ばせず。1試合消化が多い2位レアル・マドリーとの勝ち点差は6となった。なおアトレティコとレバンテは、週末のラ・リーガ第24節でも対戦することになる。
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