8日のラ・リーガ第22節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのセルタ戦を2-2で引き分けた。
カラスコ(この試合で復帰)、エルモーソ、ジョアン・フェリックス、ムサ・デンベレに続いて、試合当日にはレマルとエクトル・エレーラまでもが新型コロナに感染したことが発覚と、かつてないほどこのウイルスにチームを蝕まれているアトレティコ。シメオネ監督はGKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、フェリペ、MFコンドグビア、ジョレンテ、コケ、サウール、ロディ、FWアンヘル・コレア、ルイス・スアレスを先発させ、3-5-2のシステムを使用している。
スタメン選びも満足にできないアトレティコは、ポゼッションフットボールを信条とするコウデ監督率いるセルタに苦戦を強いられ、13分に失点。ロディのサイドを抜け出したウーゴ・マージョのクロスから、ニアサイドのサンティ・ミナにヘディングシュートを決められた。アトレティコが先制点を許したのは、これで4試合連続。
ビハインドを負ったアトレティコは、セルタのポゼッションとハイプレスにも苦しみ、満足に決定機を迎えることができない状況が続く。しかし前半終了間際、この試合3本目のシュート、初の枠内シュートをゴールに結びつけた。右サイドを疾走したM・ジョレンテのグラウンダーのクロスをルイス・スアレスが滑り込みながら右足で合わせ、枠内に押し込んでいる。前半は1-1で終了。シメオネ監督はハーフタイムにフェリペをトレイラに代え、4-4-2にシステムを変更している。
アトレティコが4試合連続となる逆転を果たしたのは、後半開始から5分後のことだった。コンドグビアが左サイドにロングボールを送ると、ロディがダイレクトでグラウンダーのクロス。そこに一人走り込んだL・スアレスが、またもスライディングシュートでGKルベンを破った。L・スアレスはこれがラ・リーガ16点目で、得点ランクの首位を快走している。
リードを広げたアトレティコは持ち前の堅守によってセルタの攻撃の勢いを削ぎつつ、速攻を中心に追加点を狙う。しかし90分、執拗にパスフットボールを続けたセルタの信念が、ついにアトレティコの堅守を貫いた。復帰したイアゴ・アスパスのスルーパスから新加入ソラーリが右サイドを抜け出すと(コケの対応が遅れている)、その折り返しからサンティ・ミナがこの試合2点目を記録。結局、試合は勝ち点1を分け合う結果となった。
アトレティコの連勝記録は8でストップ。シメオネ政権下の連勝記録9には並ぶことはできず、クラブ記録の10連勝の更新はお預けとなった。また1試合未消化ながら、前日にベティスを下した2位バルセロナに勝ち点を8差に縮められている。
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