強すぎるアトレティコ、L・スアレスの34歳バースデー弾など3発でバレンシアを粉砕!15戦14勝で首位独走

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24日のラ・リーガ第20節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのバレンシア戦を3-1で制した。

欧州主要リーグの中でも最たる勢いで首位を突っ走るアトレティコが今回ワンダに迎えたのは、かつてスペイン第3のクラブの座を争いながら現在は残留争いに巻き込まれている凋落のバレンシア。アトレティコは2014年以降のバレンシア戦の成績が7勝5分と、一度も土をつけられていない。シメオネ監督はGKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFコケ、ヴルサリコ、ジョレンテ、レマル、カラスコ、FWスアレス、そしてここ3試合ベンチスタートだったジョアン・フェリックスをスタメンで起用している。

立ち上がりはアトレティコが攻勢を見せ、枠を外れたJ・フェリックスのシュート、GKジャウメのセーブに阻まれたヒメネスのヘディング弾とバレンシアゴールに襲いかかった。が、先制したのはバレンシア。10分、ペナルティーエリア手前のラシッチが左足を一閃すると、異常なほど水平に曲がっていくボールが、GKオブラクの横っ飛びも空しく枠内へと飛び込んだ。

前節エイバル戦に続いて自慢の堅守を破られたアトレティコだったが、22分にスコアをタイに戻すことに成功。右CKの場面、ファーサイドのフェリックスがパウリスタとつかみ合いながら飛び上がると、まるで格闘技のキックのように右足を高く上げて、送られたクロスに点感覚で合わせる。ジャウメが弾き切れなかったボールが、枠内へと転がった。試合はその後、一進一退の攻防が続きながら1-1で折り返しを迎える。ハーフタイム、シメオネ監督はイエローカードを受けていたヴルサリコをロディに代えた。

後半、アトレティコは再び猛攻を仕掛け、53分に逆転弾を記録する。ゴールを決めたのは、この日が34歳の誕生日であるL・スアレスだった。ピッチ中央でボールを持ったエルモーソの高精度フィードを左サイドに張り出したフェリックスが受けると、そのまま内に切れ込んでからスルーパス。このボールをペナルティー内左で受けた背番号9が、角度のないところから右足のシュートを決め切り、今季ラ・リーガ得点数を12に伸ばしている。ゴールに絡んだ3選手がそれぞれの特徴を生かして、バレンシアのハイプレスに対して見事な解決法を導いた。

シメオネ監督は61分に2枚目の交代カードを切り、1G1Aと活躍したJ・フェリックスを下げてアンヘル・コレアを投入。すると71分、カラスコのスルーパスから右サイドを抜け出したジョレンテがグラウンダーのクロスを送り、A・コレアがチーム3点目を記録。交代策も的中させて、アトレティコがその強さを誇示していく。

シメオネ監督は74分にジョレンテとの交代でバレンシアを古巣とするコンドグビア、85分にレマルをトレイラに代えて攻守の安定を強化。バレンシアの終盤の猛攻を防ぎ切るどころか、4点目を決める可能性すら感じさせつつ、2点差で試合終了のホイッスルを迎えている。

アトレティコはラ・リーガここ15試合で、ダービーの敗戦以外全勝。7連勝で勝ち点を47として、1試合消化が多い2位レアル・マドリーとの勝ち点7差、バルセロナとの10差を維持している。

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