シメオネ、ラ・リーガ優勝候補との意見に「まだ25節分もある。試合から試合、試合から試合、試合から試合だ」

この記事は約3分で読めます。

22日のラ・リーガ第15節、アトレティコ・マドリーは敵地レアレ・アレーナでのレアル・ソシエダ戦に2-0で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、選手たちがチームを第一としてプレーしたことが勝利に勝利つながったとの見解を示している。

試合直前、FWジョアン・フェリックスが咽頭扁桃炎により欠場することになったアトレティコは、後半にセットプレーからDFマリオ・エルモーソがヘディングシュートを決めて先制すると、MFマルコス・ジョレンテもネットを揺らして加点。その後ソシエダの反撃を抑え込んで、無失点のまま試合終了を迎えた。

シメオネ監督は試合後、次のように感想を述べている。

「今季一番の試合だったか? チームはこれまでも、とても素晴らしい試合を演じてきたし、一つに絞るのは不当だろう。チームはジョアンなしで素晴らしいプレーを見せてくれたし、選手たちの間でも期待が高まっているはずだ。彼らはチームのために尽くしてくれているし、チームを思って貢献することこそが重要なんだよ」

アトレティコはこの試合で、今季実戦している攻撃的スタイルというよりも、堅牢な守備と効果的な攻撃を目立たせた。

「私たちはいつも同じことを話している。守備ではガツンとしたプレー、攻撃ではスアレスを中心とした動きが必要だ。今日の相手は素晴らしい仕事を成し遂げており、数的優位性を生じさせて、多くのチャンスをつくり出す。私たちは規律を持ったプレーでそれに対応していった。攻撃について、前半は均衡していてどちらも明確なチャンスを生み出せなかったが、後半に入ると私たちがゴールを決めて、そこからガツンとした確信あるプレーでもって素晴らしい試合を実現することができた」

ラ・リーガここ10試合を9勝1敗で終えているアトレティコは現在首位に立っており、暫定で勝ち点3差のレアル・マドリーよりも2試合消化が少ない状況だ。このために優勝候補筆頭とされているが、優勝のために足りないものを問われたシメオネ監督は、次のように返答している。

「しかし、あと何試合が足りないんだ? 25試合? そんなに残っているんだぞ。パルティード・ア・パルティード(試合から試合へ)、パルティード・ア・パルティード、パルティード・ア・パルティードだ」

シメオネ監督は2011年12月23日にアトレティコに監督として復帰。それから、もう9年が経とうとしている。

「9年もいるというのは、大きな意味がある。私はアトレティコを、このゲームの最たる高みにまで到達させる考えを持ってやって来た。このクラブの人々、選手たちと団結してね。ミゲル(・アンヘル・ヒル・マリンCEO)とエンリケ(・セレソ会長)には感謝をしている。私は選手としてここを去ったとき、また戻ってくると知っていたんだ。今、起こっているようなことのために準備をしてきたし、それと同時に明日にも追い出されるかもしれないことも理解している」

「私たちはクラブの成長を確固としたものにしなければならない。そのために必要なのは、目の前の現実にほかならないんだ。試合が始まってチームに価値があることを示す……。それだけが唯一、物を言うんだよ」

コメント