アトレティコ黄金時代の申し子コケ、ついにクラブの歴代最多勝利選手に…「もっと勝利を!!」

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アトレティコ・マドリーMFコケが、定められた運命を着実にたどっている。19日のラ・リーガ第14節エルチェ戦(3-1)で、ついにクラブの歴代最多勝利選手となった。

アトレティコの下部組織出身で、FWフェルナンド・トーレス氏に憧れていたコケは、2009年9月19日、17歳139日という若さでトップチームデビュー。デビューさせた監督はアベル・レシノ氏で、舞台はカンプ・ノウでのジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバルセロナとの一戦だった。

それから11年余り……、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコの唯一残っている初期メンバーであり、同指揮官が築き上げた黄金時代の申し子は、自身が経験した公式戦の勝利数をクラブ歴代最多となる「280」まで伸ばすに至った。

コケの前に最多勝利記録を保持していたのは、1959年から1976年までアトレティコでプレーし、今なおクラブと深い関係にあるアデラルド・ロドリゲス氏。同氏はクラブ歴代最多出場記録となる553試合の出場で279勝を達成したが、コケはかつてない勢いを見せるアトレティコで475試合に出場してその記録を打ち破っている。

また奇しくも、コケはエルチェ戦でラ・リーガにおけるクラブ最多勝利記録も197試合に更新。こちらもアデラルド氏が保持していた記録を破った形だ。

コケはエルチェ戦後、この記録を受けて『ツイッター』で次のようにつぶやいている。

「ホームに勝ち点3を残すことができた。アトレティ史上、公式戦で最も勝利を挙げた選手になれて幸せだ。もっと勝利を!!」

今季、攻撃的スタイルを導入するアトレティコで、前線へのボール供給力と守備のカバーリング力でなくては欠かさぬ存在となっているコケは、アトレティコで最も大きな伝説となる選手の運命をたどり続ける。歴代出場記録では1位のアデラルド氏まで75試合、2位のトーマス・レニョネス氏まであと8試合に迫っている。

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