13日のラ・リーガ第13節、アトレティコ・マドリーは敵地アルフレド・ディ・ステファノでのレアル・マドリー戦を0-2で落とした。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、最初のゲームプランが通用しなかったことを敗因として挙げている。
今季ラ・リーガで無敗を維持し(昨季含めれば26試合無敗)、1試合消化が多い3位レアル・マドリーに勝ち点6差をつけた状態で、このダービーに臨んだアトレティコ。攻撃的スタイルに切り替えてから勢いづいてたこともあり、勝利を予想する声も多かったが、蓋を開けてみればレアル・マドリーに試合の主導権を握られて敗戦を喫した。
シメオネ監督はスペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで、次のように試合を振り返っている。
「良い形で試合を始められなかったと思う。彼らはより良いポジショニングでボールを保持して、ゲームをコントロールしていた。私たちはこれまでのようにボールを回すことができず、彼らに試合を優位に運ぶ上で重要なゴールを決められた。前半の内にパフォーマンスを改善するのには苦労を強いられた」
「後半はレマルの決定機があったものの決め切れず、しかし試合内容はまた異なるものになっていた。だが、その後に私たちを試合から除外する彼らのさらなるゴールが決まってしまった。私たちはサウールの決定機があるなど執着し続けたが、今日は前に進めなかった。努力し続け、もっと向上しなければならない」
シメオネ監督はこの試合の前半、レアル・マドリーに中盤で自由を与えていたことにより5バックから4バックにシステムを変更。さらにハーフタイムには交代カードを3枚切っている。その理由を問われると、こう返した。
「監督がゲームプランを間違えた。だから状況をより良くしようと考えたんだ」
「モドリッチ、カセミロ、クロースがいる彼らの中盤がパスを回せること、サイドに開くことは分かっていた。私たちはバルセロナ戦で、そうしたプレーにうまく対応していたが、今日はそうできなかった。選手たちは緊張感あるチャンピオンズの試合をこなした直後で、同じようなプレーを繰り返せなかった。フットボールではそういうことが起こるものだ」
この試合のハイライトの一つが、60分にMFサウール・ニゲスとの交代でFWジョアン・フェリックスがピッチから下がったことだ。ジョアン・フェリックスは30分間が残された状況での交代に、憤りを隠すことができなかった。
「試合がマドリーにとって優位なように壊れ始め、もっと競わなければならなかった。私たちは差を埋めるゴールを見つけられていなかったんだ。憤りはもっともだろう。もっとできると思っている選手が交代するときの感情には共感することができる。ただ、憤った明確な理由は選手本人に直接聞かなければならない。私からは、90分間プレーしたかったとか、もっと良いプレーを見せられたはずだとか、可能性のある理由を説明することしかできない。チャンスがあるとき、憤っている選手に直接聞いてみてほしい」
「ジョアン・フェリックスを下げた明確な理由? 中盤の足の本数を増やしてボールを取り戻すため、もっと力強いプレーを見せるため、ピッチ上のチームが二つに割れることを防ぐためだ。もっと点差を広げられて敗戦していたら、損害はより大きかった」
シメオネ監督は自身の用意したゲームプランがはまらなかったこと、前試合ザルツブルク戦の疲弊が響いたことがダービー敗戦につながったと繰り返す。
「私たちは改善されなくてはならない。前半を主として、様々な意見があるのは当たり前だろう。批判は正当なものだが、しかし私が語ることにも正当性はある。私たちはチャンピオンズで、敗退する可能性があった試合をこなしたばかりだった。言い訳を探しているわけではなく、あれは実際的に感情的な消耗が激しかったんだ。今日、私たちは悪いプレーを見せた。監督は試合展開を把握するための明晰さを欠き、チームは望まれていたプレーをできなかった。とにかく、これからも戦っていくだけだ」
「私たちが勇敢ではなかった? 前半は悪いプレーを見せた。ボールを回すことができず、カセミロの両脇で連係を見せられなかった。彼らのプレッシングは良質だったし、私たちが求めた試合の解決法を見つけさせてくれなかった。今、私たちは一つにまとまらなくてはならない。己を律して、憤りも感じればいい。それは、それぞれが最高の力を引き出す助けにもなる」
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