5日のラ・リーガ第12節、アトレティコ・マドリーは本拠地ワンダ・メトロポリターノでのバジャドリー戦を2-0で制した。
ラ・リーガでここ25試合無敗で、現在6連勝中と波に乗るアトレティコ。シメオネ監督はこのバジャドリー戦で、CLグループステージ突破をかけたザルツブルク戦を見据えてコケ、マルコス・ジョレンテ、ジョアン・フェリックスの攻撃三本柱をベンチに座らせ、GKオブラク、DFサヴィッチ、フェリペ、エルモーソ、MFトリッピアー、エクトル・エレーラ、サウール、ビトロ、FWアンヘル・コレア、レマル、そして新型コロナウイルスから復帰したルイス・スアレスをスタメンとしている。
攻撃の鍵を握る三本柱のいないアトレティコは、それでもポゼッションを生かした攻撃でバジャドリーの守備を崩しにかかるが、やはり決定機を迎えるのに苦労。バジャドリーのトランジションを生かした攻撃も許して、行ったり来たりの展開を強いられた。前半はスコアレスのまま終了し、シメオネ監督はビトロとの交代でM・ジョレンテを投入した。
後半もアトレティコの様子は変わらず、その攻撃はまるで昨季のように違いを生み出せず、行き詰まり続ける。シメオネ監督は50分過ぎにコケとJ・フェリックスの投入も進めるが、出場させる直前のタイミングでスコアを動かすことに成功。M・ジョレンテのスルーパスからトリッピアーが右サイドを突破。折り返されたグラウンダーのクロスに、ペナルティーエリア内中央のL・スアレスは合わせられなかったが、ファーに詰めていたレマルがボールを押し込んでいる。最近、復調の感あるフランス人MFにとっては、586日、1年7カ月ぶりのゴールとなった。
シメオネ監督は先制後、A・コレア、サウールを下げて予定通りにコケとJ・フェリックスを投入。さらに63分にはL・スアレスをコンドグビアに代えた。そして72分、現在ラ・リーガで違いを生み出す最たる選手と言えるM・ジョレンテが、凄まじいゴラッソで追加点を記録。オブラクのフィードをトリッピアーが頭で前方に送り、背番号14がスプリントを開始。追いつこうとするバジャドリーDFヤミークを、一歩一歩踏むたびに加速するような強烈なスピードで抜き去ってペナルティーエリア内に侵入すると、右足のシュートでネットを揺らした。
シメオネ監督は2点リードを得た後にレマルをトレイラに代えて守備固め。板についた感のある5バックの守備でバジャドリーの反撃を最後まで許さず、終わってみれば強さと勢いを感じる磐石の勝利を飾っている。7連勝のアトレティコは、2節分消化が多いレアル・ソシエダに勝ち点2差をつけて暫定で首位に位置している。
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