アトレティコ、2軍編成のバイエルンに追いつかれて1-1ドロー…CLグループ突破は最終節次第に

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1日のチャンピオンズリーグ・グループA第5節、ワンダ・メトロポリターノを舞台としたアトレティコ・マドリー対バイエルン・ミュンヘンは1-1のドローで終了した。

ドイツの盟主、ひいては欧州の現王者バイエルンと今季ラ・リーガで優勝候補筆頭とされる勢いを見せるアトレティコの対戦。アトレティコがグループ突破のために勝ち点を必要としているのに対して、すでに首位通過を決めているバイエルンはレヴァンドフスキらを招集外、ミュラーらをベンチスタートとして、主力はアラバとリュカだけの2軍編成でこの試合に臨んだ。

バイエルンはミラーゲームを狙ってかアトレティコと同じく3バックでこの試合に臨んだが、しかしやはり1.5軍編成で現在のシメオネ監督率いるチームを抑えるのは容易ではなかった。前線にジョアン・フェリックス、カラスコ、、アンヘル・コレアらを抱えるアトレティコは、そのテクニック、スピード、連係でバイエルン守備陣を切り刻んでいく。

そして26分、アトレティコが先制。スローインから、M・ジョレンテがそのスピードを生かして右サイドを突破。ゴールライン際でグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドに走り込んだJ・フェリックスが右足のシュートでネットを揺らした。その後もよりゴールに近づいたのはアトレティコだったが、決定力を欠いて1点リードのまま試合を折り返す。

後半も主導権を握ったのはアトレティコ。持ち前の堅守でバイエルンの攻撃を無効化し、M・ジョレンテのまるで風のようなドリブルを起点に追加点を狙った。57分にはそのM・ジョレンテのグラウンダーのクロスからJ・フェリックスが右足でボールを叩いが、これはクロスバーに直撃している。

フリック監督は61分に選手交代を敢行してミュラーやニャブリを投入。一方アトレティコは68分に負傷したヒメネスをフェリペに代えた。その後は主力を加えたバイエルンが勢いを増し、ガス欠気味のアトレティコを追い込んでいく。すると84分にミュラーがフェリペに倒されてバイエルンがPKを獲得。ミュラーがこれを決め切って、スコアはタイに戻った。

終了間際、勝利がほしいアトレティコはコーナーキックからフェリペが決定機を迎えたものの、決め切ることができず。結局、試合は勝ち点1を分け合う結果に終わっている。

グループAのもう一試合、ロコモティフ・モスクワ対ザルツブルクは3-1でザルツブルクが勝利。同グループの順位は首位バイエルン(勝ち点13)、2位アトレティコ(勝ち点6)、3位ザルツブルク(勝ち点4)、4位ロコモティフ(勝ち点3)となった。勝利でグループ突破を決められたはずのアトレティコは、最終節のザルツブルク戦にすべてをかけることになる。

なお、バイエルンの欧州カップ戦における連勝記録は16でストップし、2011~12年にヨーロッパリーグなどを中心に16連勝を達成していたアトレティコを上回って、新記録を樹立することはできなかった。

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