エスパニョールがスペイン代表DFマリオ・エルモーソ(24)に関してアトレティコ・マドリーと交渉したことを認めている。同クラブのゼネラル・ディレクター(GD)を務めるロジェール・グアシュ氏がスペイン『RAC 1』で明かした。
新シーズンに向けて最終ラインの刷新が行われているアトレティコ。すでにポルトからブラジル代表DFフェリペ(30)を獲得した同クラブが、現在獲得を目指しているのが、昨シーズンのエスパニョールで存在感を放ったエルモーソだ。
そのエルモーソの去就に関してグアシュGDは、アトレティコと交渉を行ったことを認めた。しかし、アトレティコ側が掲示した金額が4000万ユーロ(約49億6000万円)に設定されている契約解除金を下回るものであり、クラブとして受け入れるつもりがないと主張している。
「アトレティコ・マドリーからオファーがあった。だが、我々が交渉のテーブルに着くには契約解除金がスタートラインだ」
「エルモーソの契約解除金は4000万ユーロだ。仮に、あるプレーヤーに5000万ユーロの値付けがされており、4200万ユーロから4500万ユーロのオファーを掲示されれば、我々は話し合いに応じるだろう」
「しかし、誰かが1000万ユーロのオファーを掲示してきたならば、応じることはできないはずだ」
「彼との契約は残り1年となっており、彼がステップアップを望むことは当然だ。しかし、我々は(プレシーズンのトレーニングがスタートする)7月8日に彼が戻ってくることを期待している」
前述のグアシュGDのコメントから判断すれば、アトレティコが掲示した金額は4000万ユーロの契約解除金を大きく下回るものだったようだ。
レアル・マドリーの下部組織出身のエリートDFは、昨季加入したエスパニョールで出場機会を得ると、今季に入って完全にブレイク。184cmとサイズには恵まれていないが、守備センスの高さと左サイドバックでもプレー可能なアジリティを武器に総合力の高い守備を披露。
また、高精度の左足を生かしたビルドアップ能力、フィードが評価されて昨年11月にスペイン代表デビューを飾ると、ここまで3試合に出場している。
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