アトレティコ・マドリーが、リーガ・エスパニョーラのPKにまつわる“珍記録”を15シーズンぶりに打ち立てたようだ。15日付のスペインラジオ局『オンダ・セロ』などが伝えている。
アトレティコ・マドリーは15日に行われたリーガ・エスパニョーラ第32節で、オサスナ相手に3-0と快勝。リーグ戦の無敗記録を「8」に伸ばし、3位の座をキープした。
しかし同クラブは、試合中に与えられた2本のPKをいずれも失敗。89分にはベルギー代表MFヤニック・カラスコが、その1分後にはガーナ代表MFトーマス・パーテイがそれぞれキッカーを務めたが、2本ともオサスナのイタリア代表GKサルヴァトーレ・シリグにセーブされた。
この結果、昨年9月17日に行われた第4節スポルティング・ヒホン戦で元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが成功させたのを最後に、6本連続でPKを失敗していることになってしまった。リーガ・エスパニョーラのあらゆるデータを網羅するスペシャリストとして知られるミスター・チップ氏によると、6本連続でのPK失敗は2001-2002シーズンから2002-03シーズンにかけて同様の記録を残したアラベスに並ぶ同リーグのワーストタイになるという。
なお、今シーズンはカップ戦を含めた全公式戦で13本のPKを獲得しているアトレティコ・マドリーだが、得点に結びつけられたのは5本だけ。成功率はわずか38.5パーセントとなっている。選手別に見ると、成功数が最も多いのはフランス代表FWケヴィン・ガメイロで2本(ただし、1本失敗)。一方、失敗数が最も多いのは同FWアントワーヌ・グリーズマンで3本(1本成功)となっており、フランス代表コンビで明暗がくっきり分かれている。
12日のチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグでは、レスター相手にグリーズマンがPKを決めて1-0の勝利を飾ったが、18日に行われるセカンドレグでは、PK以外のチャンスで確実にゴールを決めておくことが準決勝進出の鍵となるかもしれない。
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