グリーズマン、同胞FWガメイロの交代にピッチ上から「ダメだ!」

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 21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグでレヴァークーゼンと対戦し、敵地で4-2の勝利を飾ったアトレティコ・マドリー。その試合中、FWアントワーヌ・グリーズマンが、ディエゴ・シメオネ監督の交代策に異議を唱える場面があったようだ。同日付のスペイン紙『アス』が伝えている。

 問題のシーンは、2点リードを奪っていたアトレティコ・マドリーがDFステファン・サビッチのオウンゴールによって、3-2と1点差にまで迫られた直後の71分に起きた。シメオネ監督は、先発出場していたFWケヴィン・ガメイロに代えて、MFトーマス・パーテイを投入。しかしこの時、グリーズマンは「いや、いや、いや、彼を下げてはダメだ! 彼は最高の働きをしているじゃないか!」と、ピッチ上からベンチに向かって異議を唱えていたという。スペインのテレビチャンネル『メガ』が、その一部始終をカメラで捉えていたことで明らかになった。

 ガメイロは25分にグリーズマンのチーム2点目となるゴールをアシストすると、59分には自ら誘発したPKを沈めてチーム3点目となる追加点をマーク。1ゴール1アシストの活躍を見せていた。グリーズマンは、そんなガメイロを真っ先にベンチに下げたシメオネ監督の決断に納得がいかなかったようだ。

 ただし、指揮官の交代策は完全に的外れなものではなかった。その後、78分にグリーズマンとMFヤニック・カラスコを下げて、FWアンヘル・コレアとフェルナンド・トーレスを投入。すると、その8分後にトーレスが試合を決定づける4点目のゴールを奪ったのだ。

 大量4ゴールを奪って、敵地で先勝したアトレティコ・マドリー。グリーズマンは試合後のインタビューで「彼は素晴らしいプレーをしていたけど、最終的には監督の判断も正しかった。監督が行った交代は結果に繋がったからね」とコメントし、ガメイロを途中で下げたシメオネ監督の決断に一定の理解を示した。また、ガメイロ本人も「交代は理解できなかったけど、監督の判断を尊重している。それがサッカーであり、決断を下すのは監督だ」と語り、あくまでも指揮官の意向が最優先されるべきだとの考えを示している。

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