ここに来てチェルシーへの移籍話が再燃しているレアル・マドリーのFWアルバロ・モラタだが、地元のライバルであるアトレティコ・マドリーがその鍵を握っているという。
モラタは昨夏、ユヴェントスに対して買戻オプションを行使したレアル・マドリーに3シーズン振りに復帰した際、チェルシーからオファーを受けたものの断りを入れた経緯がある。
これに対し、昨夏は獲得に失敗したチェルシーだが、FWジエゴ・コスタが今シーズン一杯で退団する可能性があるため、今夏もモラタにアタックすると見られている。
そして、レアル・マドリーで希望通りの出場機会を得られていないモラタも、チェルシーからの再オファーを今回は受ける意思があると見られている。
だが、モラタの移籍はレアル・マドリーとチェルシーの間だけでは完結せず、アトレティコ・マドリーの動向が絡んで来るという。というのもアトレティコ・マドリーは、FWアントワーヌ・グリーズマンが噂通りマンチェスター・Uに移籍する場合、2013-14シーズンまでプレーしたD・コスタをチェルシーから復帰させると見られているからだ。
すなわち、グリーズマンのアトレティコ・マドリーからマンチェスター・Uへの移籍、それに伴うD・コスタのチェルシーからアトレティコ・マドリーへの移籍があって、モラタのレアル・マドリーからチェルシーへの移籍は進展するということになる。
とはいえアトレティコ・マドリーは、FIFA(国際サッカー連盟)から科されている今夏の移籍市場までの補強禁止処分が軽減されない限り、グリーズマンの放出は可能だがD・コスタの獲得は不可能となる。それゆえ、控訴中のCAS(スポーツ仲裁裁判所)による最終判決が、今後の行方を左右することは間違いない。
また、当然ながらレアル・マドリーの来シーズンのチーム構想も、モラタの移籍に大きく関係する。レアル・マドリーは、今夏の移籍市場ではドルトムントのガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンやユヴェントスのアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラを補強の目玉として考えており、このうちどちらかを獲得することが出来れば、モラタの放出は加速することになりそうだ。
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