アトレティコとレアルが激突…カルデロンでの“ラスト・ダービー”を制すのは?

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 今節の主役となる首都の両雄は、3節前までは同ポイントで首位と2位を並走していた。しかし、レアル・マドリーが連勝を重ねた一方で、アトレティコ・マドリーはここ3試合で2敗を喫したため状況は一変。ここまで8勝3分のレアル・マドリーが首位に浮上したのに対し、6勝3分2敗のアトレティコ・マドリーは4位に後退し、6ポイント差で直接対決を迎えることとなった。

 引き分けも許容範囲となるレアル・マドリーだが、2位バルセロナが2ポイント差に着けていることを考えると、やはり勝利が欲しい。しかし、ここに来てMFトニ・クロースとFWアルバロ・モラタが相次ぎ負傷したうえ、DFペぺとMFカゼミーロも引き続き欠場が濃厚と、メンバーの手薄感は否めない。とりわけ主力3枚のうち2枚を欠く中盤は不安となるが、前節復帰したMFルカ・モドリッチのパートナーはMFマテオ・コヴァチッチとMFイスコが務める可能性が高い。一方、故障明け直後のFWカリム・ベンゼマは出場が予想されており、FWクリスティアーノ・ロナウドおよびMFギャレス・ベイルとの“BBC”トリオが2節振りに見られそうだ。

 これに対し、優勝戦線から脱落しないためにも、是が非でも勝利が必要なアトレティコ・マドリーは、ライバルとは対照的に故障者は少ないため、ベストメンバーで大一番に臨むことができる。また、主力ではMFガビにDFフアンフラン、控え組ではFWフェルナンド・トーレスと、代表に招集されていないフレッシュな選手が複数いる点でも、レアル・マドリーを上回る。その一方で、代表戦での負傷から回復したばかりのFWアントワーヌ・グリーズマンは、コンディションが気になるところだ。

 近年、国内外でしのぎを削っている両チームだが、チャンピオンズリーグではレアル・マドリーが2度の決勝での対決をいずれも制しているものの、リーガ・エスパニョーラではアトレティコ・マドリーが2つの引き分けを挟み4連勝中と圧倒している。一方、レアル・マドリーは公式戦28試合無敗、アトレティコ・マドリーもホームでは公式戦19試合無敗と、双方共に隙は殆どない。

 なお、来シーズンからアトレティコ・マドリーが新スタジアムに移るため、今シーズン初の“マドリード・ダービー”は、リーガにおけるビセンテ・カルデロンでの“ラスト・ダービー”となる。50年の歴史を持つスタジアムで最後に勝ち名乗りを上げるのはどちらか、互いに手の内を知り尽くした両雄による白熱の戦いから目が離せない。

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