アトレティコが昨季のリベンジ許さず カラスコの決勝点でバイエルンとの死闘を制す

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 チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第2節が28日に行われ、アトレティコ・マドリーとバイエルンが対戦した。

 昨シーズンのCL準決勝と同一カードとなったこの試合。前回はアトレティコ・マドリーが2試合合計2-2、アウェーゴール数で上回って決勝進出を決め、最終的には準優勝で大会を終えた。今シーズンのアトレティコ・マドリーは公式戦7試合を終えて無敗をキープ。FWフェルナンド・トーレスが公式戦5試合ぶりにスタメン入りを果たし、FWアントワーヌ・グリーズマンと2トップを組む。一方のバイエルンも、今シーズンの公式戦8戦全勝と強さを誇示。GKマヌエル・ノイアーやFWロベルト・レヴァンドフスキら先発入りしている。

 最初に決定機を迎えたのはアトレティコ・マドリー。12分、相手DFのハビ・マルティネスが自陣ペナルティーエリア付近でボールの処理を誤る。これをトーレスが奪ってシュートチャンスを作ったが、J・マルティネスが自ら体を張って打たせなかった。

 直後の13分、バイエルンもチャンスを作る。エリア手前からチアゴ・アルカンタラが浮き球のパスを送ると、トーマス・ミュラーがボレーシュートで合わせたが、ここはGKヤン・オブラクの好セーブに阻まれた。

 激しいせめぎ合いが続く中、アトレティコ・マドリーが再度決定機を迎える。22分、左CKを獲得すると、キッカーのコケがニアに鋭いクロスを入れる。これをディエゴ・ゴディンがすらすと、ファーサイドのトーレスが頭で合わせたが、ここは右ポストを直撃。こぼれ球を再びトーレスが狙ったが、力ないシュートはGKノイアーにキャッチされてしまった。

 スコアが動いたのは35分。アトレティコ・マドリーが中盤でボールを奪うと、アントワーヌ・グリーズマンからパスを受けたヤニック・フェレイラ・カラスコがドリブルで持ち上がり、左足シュートを放つ。ボールは右ポストに当たりながらゴールに転がり、アトレティコ・マドリーが先制に成功する。このまま1-0でアトレティコ・マドリーがリードしてハーフタイムを迎える。

 1点を追うバイエルンは59分にミュラーを下げてアリエン・ロッベンを投入。だが、62分にはジェローム・ボアテングが負傷交代となり、マッツ・フンメルスを投入することとなった。

 追いつきたいバイエルンは77分、CKの流れからシャビ・アロンソがアーリークロスを入れると、ロベルト・レヴァンドフスキがヘディングシュートで狙ったが、ここはわずかに枠の左に外れてしまう。

 すると83分、バイエルンがピンチに陥る。アルトゥーロ・ビダルがエリア内でフィリペ・ルイスをファウルで止めてしまい、アトレティコ・マドリーにPKが与えられる。キッカーのグリーズマンがゴール右上を狙ったが、ここはクロスバーを直撃。アトレティコ・マドリーは追加点を奪えない。

 失点を免れたバイエルンが同点ゴールを目指して攻め込むんだが、追いつくことはできず。アトレティコ・マドリーがグループステージ2連勝を飾った。一方、バイエルンは今シーズンの公式戦で初黒星となった。

 10月19日に行われる第3節で、アトレティコ・マドリーは敵地でロストフと、バイエルンはホームでPSVと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリー 1-0 バイエルン

【得点者】
1-0 35分 ヤニック・フェレイラ・カラスコ(アトレティコ・マドリー)

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