バルセロナに所属するスペイン代表DFジェラール・ピケの粋な計らいが話題を呼んでいるようだ。スペインのテレビ局『クアトロ』など、複数メディアが28日に伝えている。
バルセロナは27日にビセンテ・カルデロンで行われたコパ・デル・レイ決勝(スペイン国王杯)で、アラベスに3-1で勝利。3年連続29回目の優勝を果たし、今シーズン限りで退任するルイス・エンリケ監督の有終の美を飾った。
すると、ピケは試合後に“恒例行事”を敢行。試合会場となったビセンテ・カルデロンのゴールネットをハサミで切り取ったのだ。同選手は2014-15シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)や2015年のFIFAクラブワールドカップで優勝した際にも、同じような行動に出ている。今回もウイニングボールならぬ、ウイニングゴールネットを手に入れることに成功し、さぞかし満足していると思われたが、それをファンにもプレゼントすると宣言した。
ビセンテ・カルデロンはアトレティコ・マドリーのホームスタジアムだが、来シーズンからはワンダ・メトロポリターノに本拠地を移転する。そのため、コパ・デル・レイ決勝は同スタジアムでの公式戦ラストマッチだった。そこで、ピケは記念のゴールネットを独り占めするのではなく、長年スタジアムに通い続けてきたアトレティコ・マドリーのファンにも提供すると申し出たのだ。
どの程度のファンに配布されるかは明らかにされていないが、後日、SNSを通じて抽選が行われる模様。バルセロナファンの中にもネットを欲しがる者がいそうだが、当選者にとっては、一生の宝物になりそうだ。
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