アトレティコ名物フィジコ「フットボールで異質な選手は10〜12人程。あとは全員が日本人」

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アトレティコ・マドリーの名物フィジカルコーチとして知られるオスカル・オルテガ氏が、アリカンテ大学の講演にて自身のメソッドについて説明している。

プロフェ(愛称)で知られるオルテガ氏は、走れるチームとして有名なアトレティコのコンセプトについて、次のように解説した。

「我々のメソッドは、チームへの同化となる。なぜなら、選手たちはチームのDNAに適応しなければならないからだ。我々は前線からプレッシングを仕掛け、なおかつカウンターを仕掛けるためのスピードがある。それは一シーズンを通じ、技術、戦術、メンタルと三つの側面において努力をしているからにほかならない」

「選手たちには、常にコンペティティブでなくてはならない。アトレティコはほとんどローテーションをしないがね。我々は水曜、日曜、水曜、日曜……と、選手たちをすべての大会に参加させなくてはならない。アトレティコでは親善試合のように扱う一戦などないし、だからこそ最高の2チーム(バルセロナ、レアル・マドリー)と競い合えるんだ」

オルテガ氏は一方で、ピッチ上で違いを生み出せる選手が限られているとの見解を示した。

「スピードというものは芸術で、スーパーで買えるようなものではない。それは遺伝的なもので、そこからある程度の改善はできる。スピードはそれ自体が目標ではなく、最初にボールにたどり着くことが肝要だ。フィジカルのキャパシティーとは、別の認識が必要となるね。しかし、10番を付けたあの小さい選手(メッシ)は、そのすべてを集約した存在だ」

「フットボールにおいて、メッシのような異質な選手は10~12人ほどしかいない。彼ら以外の我々全員が日本人だ。そうした異質な選手を止めるには? そのためには2倍の努力が必要ということだ。『お前の方が優れているが、俺に勝たなければならない』という姿勢を示す必要があるんだよ」

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