アトレティコ、次の標的はセビージャMFビトロ…獲得後レンタル放出する考え

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FIFAから今夏の移籍市場における選手登録を禁じられているアトレティコ・マドリーだが、ディエゴ・シメオネ監督の補強への意欲は衰えていないようだ。

アトレティコはこの夏選手を獲得しても、登録を禁止されているため来年1月1日までプレーさせることができない。そこでクラブは移籍を成立させた後に半年間他クラブレンタル放出させるプランを検討している。

すでにこの方針でマラガFWサンドロ・ラミレスを確保したとされるアトレティコ。次の標的はセビージャに所属するスペイン代表MFビトロだとみられる。まずビトロ獲得の障害になるのは4000万ユーロという高額な契約解除金だ。それを克服すると、レンタル先のクラブを決める新たな問題が生じてくる。

アトレティコはビトロをセビージャにレンタル復帰させることを快く思っていない。セビージャは来季のチャンピオンズリーグ(CL)プレーオフ出場権を獲得しており、ビトロがCLに出場してしまえばアトレティコに正式に移籍したあとCLでの起用はできない。またビトロをセビージャに戻すことはリーガエスパニョーラで上位を争う直接的なライバルを強化することにつながってしまう。

その一方で、カナリア諸島出身のビトロをラス・パルマスにレンタルで帰還させることには前向きだ。アトレティコはラス・パルマスにビトロの保有権を12,5%を譲渡し、今夏の同選手獲得でラス・パルマス側に500万ユーロの収入を確保させる考えだという。

ビトロにとっては地元帰還、アトレティコにとっては直接的なライバルではないチームで選手に試合勘を保たせ、ラス・パルマスにとっては経済面・スポーツ面でのメリットが期待できる。“一石三鳥”の移籍は、この夏に実現するだろうか。

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