6日に行われたリーガエスパニョーラ第36節、アトレティコ・マドリー対エイバルの一戦は、ホームのアトレティコが1-0で勝利した。エイバルMF乾貴士は先発して76分までプレーしている。
2日のチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ、敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーに0-3と完敗したアトレティコ。セカンドレグでの逆転劇に向け、エイバルに勝って自信を回復したいところだ。
一方のエイバルは3戦未勝利が続いていたが、前節レガネスに2-0で勝利を収めて白星を取り戻した。ヨーロッパリーグ出場権獲得を目指して7位レアル・ソシエダを勝ち点8差で追う状況で、乾は4-4-2の左MFとして4試合連続の先発を果たす。
エイバルは7分、最初の決定機を迎える。前線に顔を出したのは乾だ。エンリッチのパスを左サイドで受けた乾は、鮮やかな切り返しでトーマスを振り切り、右足を強振。GKオブラクを強襲するシュートを放つ。
対するアトレティコは17分にガイタンのパスに反応したグリーズマンが鋭いクロス。エイバルDFに跳ね返されたこぼれ球をフリーのコケが右足が叩いたが、シュートは枠を捉えない。
アトレティコは攻勢を強める。30分、FKからゴディンがバックヘッドでゴールを狙う。ブロックに入ったラミスのハンドがあったかに見えたが、笛は鳴らない。32分には、ロングボールに抜け出したカラスコがラミスをかわしてGKジョエルと1対1となるも、シュートをふかしてしまう。
前半は両者ゴールを奪えないまま終える。後半に入ると、前半同様立ち上がりはエイバルが優勢に。47分にペドロ・レオンのミドルシュートがゴールを襲い、51分には乾が突破を試みる。左サイドの前方に出された縦パスに反応した乾はペナルティエリア内に入ってコケを振り切り、手をかけられて倒れたが、PKのホイッスルは吹かれない。
後半開始からガイタンに代えてF・トーレスを投入したアトレティコは徐々に流れを引き寄せ、69分についに均衡を破る。ゴディンの低いクロスに、サウールが左足を叩く。ミドルレンジから放たれたシュートはGKジョエルの横っ飛びを無力なものとし、エイバルゴールのネットを揺らした。ゴディンはシメオネ監督に抱きついて喜びを爆発させ、サウールは本拠地ビセンテ・カルデロンの観衆に向かって高々と拳を突き上げた。
エイバルのメンディリバル監督は76分、乾に代えてルベン・ペーニャを投入する。シメオネ監督はカラスコ、グリーズマンといった主力選手を次々に下げ、チアゴ・メンデス、コレアをピッチに送り込んだ。
アトレティコは終了間際にゴディンが2枚目のイエローカードを受け、退場となる。それでも最後まで1点差を守り抜き、4位セビージャに勝ち点5差をつける貴重な勝利を手にして3位につけた。一方のエイバルは8位に位置している。
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