レアル・マドリー、C・ロナウドのハットトリックでアトレティコに先勝…史上初のCL連覇に向け前進/CL準決勝

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2日にチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグが行われ、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでアトレティコ・マドリーに3-0で勝利した。

2010年以降、実に28回対峙しているマドリーとアトレティコ。だがマドリード・ダービーの覇者は2014年のCL決勝、昨年のCL決勝で欧州王者に輝いたマドリーだ。マドリーはこの10年のダービーマッチで14勝7分け7敗と大きく勝ち越している。

ベイルを負傷で欠くジダン監督は、“BBC”を解体する代わりにトップ下にイスコを据えた。GKケイロール・ナバス、DFマルセロ、S・ラモス、ヴァラン、カルバハル、MFカセミロ、モドリッチ、クロース、イスコ、FWベンゼマ、C・ロナウドの4-4-2で試合に臨んだ。

一方、シメオネ監督はフアンフラン、ヒメネス、ヴルサリコが負傷離脱している状況を受け、L・エルナンデスを右SBに起用する。GKオブラク、DFフィリペ・ルイス、サビッチ、ゴディン、L・エルナンデス、MFガビ、サウール、、カラスコ、FWグリーズマン、ガメイロを先発のピッチに立たせた。

序盤から主導権を握ったのは、本拠地ベルナベウで怒号のような声援を受けるマドリーだ。6分、イスコとのワンツーで右サイドを破ったカルバハルが右足を振り抜く。GKオブラクの鋭い反応で弾かれたこぼれ球に、さらにベンゼマが詰める。だが背番号9のシュートはアトレティコDFに当たって外れた。

なおも攻めるマドリーは10分、均衡を破る。カセミロのシュート性のクロスに、C・ロナウドが頭を叩く。2017年に入って公式戦16得点を挙げ、CL準々決勝バイエルン・ミュンヘン戦では2試合で5得点を叩き込んで完全に本来の決定力を取り戻した背番号7が、打点の高いヘディングでネットを揺らしている。

マドリーはリードを奪ってから5分後に再び決定機を得る。活路を見いだしたのは、またしても空中戦だ。クロースのCKに、ヴァランがヘディングを見舞う。しかし、ここはGKオブラクが好守でアトレティコを救った。

先制を許したアトレティコは16分、コケのスルーパスにガメイロが抜け出す。この場面ではGKナバスが絶妙なブレイクアウェーを見せ、フランス代表FWにシュートチャンスを与えなかった。

マドリーは23分にモドリッチがミドルシュート、28分にはベンゼマがオーバーヘッドで狙う。前半だけで11本のシュートをアトレティコに浴びせ、マドリッドを統治するのが誰なのかを見せ付ける内容で45分を終えた。

ジダン監督にとって誤算となったのは、前半終了間際にカルバハルが負傷したことだ。指揮官はやむなく後半開始からナチョを投入。不本意な形で1つ目の交代枠を使うことになった。

シメオネ監督は56分、勝負に出る。ガメイロに代えてF・トーレス、サウールに代えてガイタンをピッチに送り込み、一挙2枚の交代カードを切っている。

後半に入ってもマドリーの勢いは衰えない。じっくりと自陣でアトレティコの攻撃を待ち構え、前線のスペースを存分に生かしてカウンターを仕掛ける。そして73分、待望の追加点を奪取する。

この試合再三左サイドを突破していたマルセロから、バイタルエリアに陣取るベンゼマへとボールが入る。ベンゼマはマークに来たゴディンを吹き飛ばして、右に開いたC・ロナウドにパスを送る。インターセプトを狙ったF・ルイスの足に触れた球体がC・ロナウドの前方に転がると、ポルトガル代表FWが右足を一閃してGKオブラクを破った。

火が付いたC・ロナウドを止める術はなかった。86分には、またしてもこの男の右足からマドリーに決定的な3点目がもたらされる。途中交代のL・バスケスが右サイド深くまで侵入してマイナスのクロスを送り、中央のC・ロナウドが冷静なトラップから右足のインサイドでシュートを流し込んだ。

マドリーはホームで3点差をつける快勝で、史上初のCL連覇に向けて大きく前進した。セカンドレグは10日にアトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンで行われる。

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