15日のリーガエスパミョーラ第32節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのオサスナ戦に3−0で勝利した。
チャンピオンズリーグ準々決勝レスター戦とリーガのラリーに臨んでいるアトレティコ。このオサスナ戦は1シーズンに一度のディア・デル・ニーニョ(子供の日)に設定され、1万人の子供たちがカルデロンに詰めかけたが、ここ3戦で同じメンバーを使い続けてきたシメオネ監督はこの試合でローテーションを採用している。
アルゼンチン人指揮官は出場停止のコケのほかガビをベンチ外として、グリーズマン、サウール、サビッチをベンチスタートに。GKオブラク、DFフアンフラン、ゴディン、ルーカス・エルナンデス、フィリペ、MFガイタン、ホセ・ヒメネス、トマス、カラスコ、FWアンヘル・コレア、フェルナンド・トーレスをスタメンとして、普段の4-4-2を使用した。
前半、ヒメネス、トマスの2ボランチが機能するかが懸念されたアトレティコだったが、そこで大きな問題を抱えることはなかった。特にセンターバックを本職とするヒメネスは手堅い守備のほか、攻撃にも果敢に参加するなど、チームを引っ張る活躍を披露。15分にはそのヒメネスの折り返しにA・コレアが飛び込んだが、これはわずかに合わなかった。
攻守の安定は取れながらも、オサスナの5バックを前に決定的な場面を生み出すには至らないアトレティコ。だが30分、シーズン前半戦のような得点力が鳴りを潜めていたカラスコが、個人技から待望の先制点を獲得した。左から内に切れ込んだベルギー代表MFは、ペナルティーアーク手前で右足を一閃。地を這うボールはGKシリグの横っ飛びもむなしく、枠内左に収まった。カラスコの得点はじつに12試合ぶりで、今季の12点目となった。
カルデロンはこのゴールで、ディア・デル・ニーニョらしい盛り上がりが生まれる。北スタンドの応援ゾーンが「キエン・ノ・サルテ・マドリディスタ・エス・エス(ジャンプしない奴はマドリディスタ)」や「テ・キエロ・アトレティ(アトレティ、愛してる)」のチャントを歌い、子供たちがそれに合わせて跳ね回る。さらに39分はアトレティコの永遠のエル・ニーニョ(子供、少年)、F・トーレスがカラスコのスルーパスから最終ラインを抜け出してループシュートを放ったが、これはシリグのセーブに阻まれている。
1−0のまま前半を終えたアトレティコ。同チームは前後半の立ち上がりにフルスロットル、インテンシティー全開でプレーに臨むことを常とするが、後半はそれがはまり46分に追加点を獲得。得点者は、またもカラスコだ。背番号10はガイタンの精度の高いクロスから、ヘディングシュートによって再度オサスナの守護神を破った。
アトレティコの勢いは止まらず、61分に3点目を記録。今度の得点者は、最近に得点力を爆発させるフィリペである。A・コレアのスルーパスからペナルティーエリア内左に侵入したブラジル代表DFは、まさかの右足シュートでボールを枠内右に沈めた。フィリペはここ5試合で3得点目。
シメオネ監督はその後に選手交代を敢行。まず67分、フィリペとの交代でサビッチを投入し、L・エルナンデスを左サイドバック、サビッチをセンターバックに配置する。また71分にはF・トーレスの代わりに負傷で長期離脱を強いられていたチアゴを4カ月ぶりに起用し、75分にはガイタンとの交代でチェルチを今季リーガで初めてピッチに立たせた。観衆は得点者のフィリペ、またF・トーレスに喝采を浴びせたのはもちろん、チアゴ、さらにはチェルチも大きな盛り上がりでもって迎えている。
戦力外扱いからリーガの試合で起用されるまでに至った感動からか、はたまたただ単に茶化しているからなのか、チェルチがボールを持つ度に大歓声が響き渡るカルデロン。アトレティコは87分、A・コレアがシリグに倒されてPKを獲得。「チェルチが蹴ろ!」とのチャントが歌われる中でカラスコがキッカーを務めるが、シュートはシリグにセーブされた。
アトレティコはさらに89分、デ・ラス・クエバスがハンドを犯したことで再度PKを得る。「チェルチが蹴ろ!」のチャントが応援ゾーンだけでなく、今度はスタジアム全体で響き渡る中でトマスがキッカーを務めたが、このシュートもシリグのセーブに遭った。アトレティコは今季リーガで獲得したPK8回中6回を失敗。成功率25%は同リーグ最低の記録となる。PKに関しては不安を残し続けるアトレティコだが、3点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、カルデロンを訪れた子供たちにしっかりと勝利をプレゼントしている。
ここ7試合を6勝1分け(引き分けは前節のマドリーダービー)で終えるなど好調アトレティコは勝ち点を65に伸ばし、翌日にバレンシア戦を控える4位セビージャとの勝ち点差を4に広げた。オサスナは勝ち点17で最下位に位置している。
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