昨季準優勝のアトレティコ、PK戦までもつれ込む死闘を制し8強進出

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 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが17日に行われ、アトレティコ・マドリーとレヴァークーゼンが対戦した。

 ファーストレグでは、レヴァークーゼンがホームで1-0の勝利を収め、昨シーズンの準優勝チームに対して優位な立場に立った。一方のアトレティコ・マドリーは、守備の要であるウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンと、ポルトガル代表MFチアゴ・メンデスを出場停止で欠く苦しい状況で第2戦を迎えた。

 最初にチャンスを掴んだのは、アウェーに乗り込んだレヴァークーゼン。10分、左サイドからパスワークで攻めこむと、最後はカリム・ベララビが低いシュート。しかしこれは相手DFに当たり、ゴール左に外れた。

 20分、逆転突破を狙うアトレティコ・マドリーにアクシデントが起きる。GKミゲル・アンヘル・モジャが右太ももを痛め、GKヤン・オブラクとの交代を強いられる。

 しかし、アトレティコ・マドリーがワンチャンスをものにする。27分、FKのこぼれ球をゴール前のカニがヘディングでパスし、ペナルティエリア左のマリオ・スアレスへ。マリオ・スアレスが放ったシュートは、相手DFに当たりながらゴール左に決まり、アトレティコ・マドリーが先制に成功する。

 前半アディショナルタイム、エメル・トプラクが最終ラインから持ち上がり、ソン・フンミンへとボールが渡る。ソンがペナルティエリア手前まで侵入し、オーバーラップしたウェンデウにスルーパス。ウェンデウの折り返しが決定機に繋がるが、飛び込んだハカン・チャルハノールはシュートまで持ち込めなかった。このまま1-0でアトレティコ・マドリーがリードして前半が終了する。

 アトレティコ・マドリーは、後半開始からラウール・ガルシアを投入し、勝利を掴みに行く。

 一方、2試合合計スコアで追いつかれてしまったレヴァークーゼンも、勝ち越しを狙い攻める。58分、ベララビにチャンスが訪れたが、シュートはオブラクがなんとか防いだ。

 ホームで攻めるアトレティコ・マドリー。80分、・ガメスの浮き球のパスをアントワーヌ・グリーズマンが落とし、アルダ・トゥランがシュート。しかし、ここはなんとかベルント・レノが弾き返した。

 83分、アトレティコ・マドリーはマリオ・マンジュキッチを下げ、最後のカードとなるフェルナンド・トーレスを投入する。

 しかし、90分間で決着はつかず、前後半15分の延長戦に突入した。延長前半は両チーム大きなチャンスを作ることなく終わる。延長後半立ち上がりの106分、右サイドを突破したアルダ・トゥランのパスからラウール・ガルシアが右足でシュートを狙うが、レノがなんとかCKに逃れた。さらに116分、ラウール・ガルシアのクロスにトーレスが飛び込んだが、ここもレノの正面だった。

 このまま120分を終えても決着がつかず、勝負はPK戦に持ち込まれた。先攻のアトレティコ・マドリー、ラウール・ガルシアのシュートは、クロスバーの上に外れてしまう。後攻のレヴァークーゼン、チャルハノールのシュートは、オブラクの正面となり止められてしまう。2人目は両チームともに成功。

 アトレティコ・マドリーの3人目、マリオ・スアレスは右上に決めて成功する。一方レヴァークーゼンの3人目、トプラクが失敗してしまう。アトレティコ・マドリー4人目のコケのシュートは、レノが横っ飛びでセーブ。レヴァークーゼン4人目のゴンサロ・カストロが決めて、スコアをタイに戻す。

 アトレティコ・マドリー5人目のトーレスは右端に決めて成功。レヴァークーゼンの5人目、シュテファン・キースリンクがゴール左に外してしまい、アトレティコ・マドリーが3-2でPK戦を制し、ベスト8進出を決めた。

【スコア】
アトレティコ・マドリー 1-0(PK:3-2) レヴァークーゼン

【得点者】
1-0 27分 マリオ・スアレス(アトレティコ・マドリー)

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