スペイン政府、過激ウルトラス追放の方針固める

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スペイン教育文化スポーツ省・スポーツ上級審議会(CSD)のミゲル・カルデナル会長は、死亡者が出たアトレティコ・マドリー&デポルティボのウルトラスの衝突を受けて、過激ウルトラスをスペインサッカーから追放する方針を固めた。

カルデナル会長は現地時間1日午前に反暴力委員会の会議に参加。会議終了後にメディアの取材に応じると、4日にスペインサッカー連盟(RFEF)、スペインプロリーグ機構(LFP)と話し合いの場を持ち、サッカーから暴力を排除する提案をすると明かした。

1980年代に根付き、何人も死亡者を出してきたスペインのウルトラス文化。カルデナル会長はメディアに対して、そのような悲劇を繰り返さないための施策が必要であることを説いている。

「サッカー、その周囲の過激派グループを追放する決意が存在する。我々はその義務を感じており、彼らとの問題を終わらせる期間を決めていく。これから、サッカーから追放すべきグループのリストを作成する。過激派と関係を持つ者には、厳しい処分が下されることになるだろう」

カルデナル会長によると、RFEFとLFPに提示する案には、スタジアム内で暴力行為があった場合に「欧州の他リーグのように、各スタジアムでウルトラスが陣取るスタンドを閉鎖する」ものも含まれているようだ。

また、カルデナル会長と同様に反暴力委員会の会議に出席した社会保障局のフランシスコ・マルティネス書記官は、デポルのウルトラス“リアソール・ブルース”が、アトレティコのウルトラス“フレンテ・アトレティコ”と衝突した日の動きを説明している。

マルティネス書記官によると、フレンテ”と争う意思を持っていたとされる“リアソール・ブルース”は、「違う県でバスをレンタル」するなど、「警察の目から逃れる計画を練っていた」という。また道路に警察がいないかを確認するため、バスの前方にもう一台車を走らせていたようだ。

一方、アトレティコ対デポルの警備態勢に不備があったかを問われた同書記官は、「警備態勢は、危険試合に指定されていない試合としては適切であった」との見解を示し、次のように続けた。

「昨日のような事件が起こると、予測できるような要素が存在していなかった。両クラブのファンによる衝突はここ6年間存在しておらず、警察にも前例となる資料はなかったんだ。ソーシャルネットワークなどでも、危険を示唆するような要素は検知できなかった」

“リアソール・ブルース”に所属していたフランシスコ・ホセ・ロメロ・タボアダさんが死亡した今回の衝突では、現在までに21人の逮捕者が出ている。その所属先は極左集団の“リアソール・ブルース”が12人、極右の“フレンテ”が6人、“リアソール・ブルース”とイデオロギーを通わせるラージョ・バジェカーノの“ブカネロス”が2人、アルコルコンの“アルコル・フーリガンズ”が1人となっている。

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